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FPD/PCB NEWS〜3月27日
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東大、北陸先端大、阪大 原子層物質の人工ツイスト二層構造で1次元の周期性を持つモアレ超格子を発見 東京大学生産技術研究所の張奕勁助教と町田友樹教授らの研究グループは、北陸先端科学技術大学院大学ナノマテリアル・デバイス研究領域の大島義文教授および高村由起子教授の研究グループ、大阪大学大学院理学研究科の越野幹人教授の研究グループと共同で、原子層物質の人工ツイスト二層構造において一次元の周期性を持つモアレ超格子が実現できることを発見した。二テルル化タングステン(WTe2)の原子層2枚を使用し、それぞれの結晶方位に角度差(ツイスト角)をつけた状態で人工的に重ね合わせた構造(ツイスト二層構造)を作製し、透過型電子線顕微鏡(TEM)を用いて原子の配列パターンを直接観察した。一般的に、ツイスト二層構造で出現するモアレ超格子内の原子配列パターンは二次元の周期性を持って変化するが、今回の研究では特定のツイスト角において配列パターンの変化が一次元的になる、すなわち周期性が一方向のみになることを初めて示した。また、このモアレ超格子が従来のモアレ超格子とは異なる原理で形成されていることを理論的に突き止めた。 |
FPD/PCB NEWS〜3月24日
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大日本印刷とUBE 合弁会社で半導体関連・環境分野における分析・解析を強化 大日本印刷とUBEは、合弁会社のUBE科学分析センター(USAL)における「半導体関連」と「環境分野」における分析・解析の機能・サービスを強化する。また、USALはUBEグループで培った素材分析・評価技術とDNPグループの加工技術という両社の強みの連動をさらに深め、素材開発から加工・製品化まで幅広い領域での課題解決を目指し、2025年4月1日に社名を「(株)DNP科学分析センター」に変更する。 |
FPD/PCB NEWS〜3月21日
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長瀬産業ら3社の合弁会社 東大阪市に半導体製造用現像液の回収・再生工場を開設 長瀬産業、ナガセケムテックス、Sachem社の合弁会社SN Techは、東大阪市に半導体製造用高純度現像液の回収・再生を行う新工場「SN Tech東大阪第二工場」を建設する。半導体製造に使用される高純度現像液(テトラメチルアンモニウムヒドロキシド:TMAH)を回収・再生するもので、使用済みTMAHを回収・再生し販売するのは国内で初めて。新工場にはTMAHの製造・高純度化を行う電解設備、精製設備を設置。半導体工場から回収すされ再生原料を基にTMAHに再生させる。2025年度中に量産稼働を開始する予定。 |
FPD/PCB NEWS〜3月19日
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長瀬産業 米SACHEM社のアジアにおける半導体用高純度化学品事業を取得 長瀬産業は、米SACHEM社のアジア地域における半導体用高純度化学品事業を取得すると発表した。SACHEM社は触媒、スペシャリティケミカルズ、高純度化学品などに高い技術・知見を有しており、長瀬産業、ナガセケムテックスと合弁会社SN Tech社を設立し、半導体の製造で使用される高純度現像液の回収・再生事業に取り組んできた。今回、長瀬産業はSN Tech社を含む同事業を取得し、半導体事業を拡大する。 |
FPD/PCB NEWS〜3月14日
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横浜市大と理研 分子設計過程でAIの信頼性を自動的に最適化しAIの生成能力を最大限に 横浜市立大学大学院生命医科学研究科生命情報科学研究室の吉澤竜哉氏(博士後期課程1年)、石田祥一特任講師、寺山慧准教授、理化学研究所生命機能科学研究センター制御分子設計研究チームの佐藤朋広研究員、大田雅照上級研究員、本間光貴チームリーダーの研究グループは、生成AIを用いたデータ駆動型分子設計においてAIの予測信頼性を維持しながら複数の特性を同時に最適化するフレームワークを開発した。従来の分子設計では、AIによって有望と予測された分子が実際には望ましくないケース(報酬ハッキング)が頻発しており、これがAIによる分子設計の実用化を妨げる要因の一つになっていた。研究グループは、この課題に対処するための手法DyRAMOを開発し、無償で公開した。DyRAMOは、医薬品や機能性材料の設計などのさまざまな条件に適用可能なため、多岐にわたる分野での応用が期待される。 |
FPD/PCB NEWS〜3月12日
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阪大 金属3Dプリンタが合金化と組織制御・形状制御を同時に実現できることを実証 大阪大学大学院工学研究科の小笹良輔助教、Gokcekaya Ozkan助教、中野貴由教授らの研究グループは、レーザーを熱源とする金属3Dプリンタが金属材料の高機能化に必須の合金化と組織制御、さらには形状制御を同時に実現できることを初めて実証した。5種類の純金属粉末を溶融し、極めて高い冷却速度を駆使した超急冷凝固を適用することで構成元素が互いに固溶した均一なハイエントロピー合金を製造することに成功した。 |
FPD/PCB NEWS〜3月7日
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早大、東大、筑波大 1次元らせん構造のペロブスカイト結晶で巨大な光起電力を実証 早稲田大学理工学術院の石井あゆみ准教授、東京大学生産技術研究所の石井和之教授、筑波大学数理物質系の二瓶雅之教授らの共同研究グループは、ハロゲン化鉛ペロブスカイトの1次元らせん構造および配列を有機キラル分子と結晶成長法により制御する手法を見出し、15Vを超える巨大な光起電力を発現させることに成功した。対称性の崩れた低次元構造の無機結晶においてSiなどの高次元半導体では観測されない特異的な物理現象が報告され、高い注目を集めている。とくに、重い原子を含む系ではバルク光起電力効果など特異的な物理現象を示すため、次世代半導体材料としての応用が期待されている。一方で、無機物質のみを用いた材料・デバイスの作製手法は物質設計の自由度と制御性が有機物質に比べ著しく低く、特異的な電子物性を促す構造をナノスケールで制御するには限界があった。 有機分子と無機半導体のハイブリッドにより実現した今回の成果は低次元半導体材料を開発するうえで新たな指針となり、光センサー、光発電デバイス、スピントロニクスデバイスなどの次世代デバイスへの応用に向けた新たな道を拓くとしている。 |
FPD/PCB NEWS〜3月4日
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レゾナック 島津製作所と走査型プローブ顕微鏡に関し特許ライセンス契約を締結 レゾナックは、走査型プローブ顕微鏡(Scanning probe microscopy:SPM)に関する特許技術について島津製作所と非独占的実施権によるライセンス契約を締結したと発表した。今後、島津製作所が販売する走査型プローブ顕微鏡のオプションソフトウェアとしてレゾナックの技術が搭載される予定。 |