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FPD/PCB NEWS〜4月27日
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東大、九大、岡山大、阪大 木材由来・電気絶縁性のナノセルロースをナノ半導体に変換 大阪大学、東京大学、九州大学、岡山大学の研究グループは、木材由来のナノセルロースを用いて電気特性と3D構造が制御できるナノ半導体を開発した。これまで研究グループは、持続可能な生物資源である木材ナノセルロース由来の紙「ナノペーパー」を用いて紙の電子ペーパーや生分解性ペーパーメモリといった環境調和型の電子デバイスを開発。しかし、ナノペーパーは電気を通さない完全な絶縁体であるため、これまではおもに基材としての利用にとどまっており、電子デバイスとして動作させるには枯渇性資源由来の半導体が不可欠だった。 今回の研究では、ナノペーパーによる紙ならではの3D構造設計技術、段階的炭化・形態保持炭化技術を駆使し、絶縁体から準導体まで系統的な電気特性制御が可能で、かつnm〜μmのトランススケールで3D構造制御が可能な新奇ナノ半導体を開発した。これにより、目的や用途に応じた電子機能や3D構造のカスタマイズが可能になる。 |
FPD/PCB NEWS〜4月25日
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東レ 従来比1/5コストの超ハイバリアフィルムを開発 東レは、従来に比べ大幅な低コスト化を実現する超ハイバリアフィルムを開発したと発表した。フレキシブルデバイスや太陽電池の封止などハイバリア性が求められる用途への展開に向け、2023年の実用化を目指す。スパッタリングフィルムの開発で培った複合化合物膜の設計技術を食品包装用バリアフィルムなどに用いられる高速蒸着技術に適用し、スパッタリング法やCVD法と同等レベルの水蒸気透過率10-3g/m2・dayと高いバリア性を実現した。この超ハイバリア・蒸着フィルムの成膜速度はスパッタ法の100倍以上で、製造コストも1/5以下に抑えられる。また、透明性や柔軟性にも優れるため、各種フレキシブルデバイスや太陽電池に展開可能だという。 |
FPD/PCB NEWS〜4月22日
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ソニーグループと東工大 共同研究講座「未来デバイス・システム共同研究講座」を設置 ソニーグループと東京工業大学は、共同研究講座「未来デバイス・システム共同研究講座」を東京工業大学内に設置した。デバイス・システム領域において、安全・安心で持続可能な社会に貢献する研究開発の促進と次世代を担う人材の育成・強化を目指す。設置期間は2022年4月1日から2025年3月31日まで。共同研究講座は東京工業大学内に設置する共同研究のための研究組織。今回の講座では、超低消費電力を実現するデバイスの要素技術の構築と超低消費電力エッジAI技術を中心としたセンシングIoTプラットフォームの有効性及び実用性向上に関する共同研究を行うとともに、大学院学生を対象とした最先端の専門科目「ナノデバイス材料解析・プラズマ加工特論」と「AIと通信ネットワークシステム特論」を工学院電気電子コースに開講する。 |
FPD/PCB NEWS〜4月21日
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セイコーエプソン 長野県の松本事業所を閉鎖 セイコーエプソンは、5月31日に松本事業所(長野県松本市)を閉鎖すると発表した。築40年以上が経過し老朽化が進んでいるほか、2023年度に国道拡幅により事業所内の一部の土地が収用される予定があるため。今後、収容可能な他事業所に拠点を集約し事業運営の効率化を進める。また、エプソンサービス鰍フ本社も5月9日にエプソン豊科事業所に移転する。 |
FPD/PCB NEWS〜4月20日
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慶大 グラフェン光源チップによる赤外分析技術を開発 慶應義塾大学の研究グループは、多層グラフェン光源チップによる新しい原理の赤外分析技術を開発した。多層グラフェン光源チップを用いたことで安価かつ小型な赤外分析が可能なだけでなく、従来のフーリエ変換赤外線分光装置(FT-IR)の空間分解能や理論限界の「回折限界」を超える高い空間分解能の赤外イメージングを実現するという。最小500nm角の微小な多層グラフェンを用いたチップ上の赤外光源を独自開発するとともに、グラフェン光源チップに対して分析サンプルをダイレクトに近接させて赤外分析を行った。その結果、従来のFT-IR用光源に比べ発光面積が1/100万分と極めて微小な光源であるにも関わらず、市販のFT-IRと同様の赤外分析が可能であるとともに、光源自体に生じる近接場を用いる原理によって回折限界を超える高い空間分解能(1μm)を実証した。このため、レーザーなどの大型で高価な赤外光源を用いることなく、可視光並みのイメージングや微量分析が赤外領域で可能となり、医療、バイオ、新物質開発、環境分析などさまざまな分野での新しい赤外分析技術の創出が期待できる。 |
FPD/PCB NEWS〜4月19日
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セイコーエプソン 長野県の松本事業所を閉鎖 セイコーエプソンは、5月31日に松本事業所(長野県松本市)を閉鎖すると発表した。築40年以上が経過し老朽化が進んでいるほか、2023年度に国道拡幅により事業所内の一部の土地が収用される予定があるため。今後、収容可能な他事業所に拠点を集約し事業運営の効率化を進める。また、エプソンサービス鰍フ本社も5月9日にエプソン豊科事業所に移転する。 |
FPD/PCB NEWS〜4月14日
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日本板硝子 バイオ燃料を100%利用したフロートガラス製造実験に成功 日本板硝子は、英国のグリーンゲート事業所でバイオ燃料を100%利用したフロートガラス製造の実証実験に成功したと発表した。現在の主燃料である天然ガスに代わる持続可能な低炭素燃料の導入を検討する取り組みの一環で、約80%のCO2排出量削減効果を確認した。今回の試みは、製品の品質を保ちながら低炭素燃料でガラス製造窯を安全に稼働させることが可能かどうかを検証するため、英国ビジネス・エネルギー・産業戦略省のエネルギー革新プログラムの一環として実施された。総額710万ポンド(約11.3億円)の研究費が助成され、NSGグループを含む英国の研究・技術組織である「Glass Futures」が主導して実験した。 実験は、有機廃棄物から作られた持続可能なバイオ燃料を利用。Pilkington United Kingdom Limitedのグリーンゲート事業所(英国・セントへレンズ)のガラス製造窯において4日間にわたり実施され、16.5万平方フィート(約1.5万m2)のフロートガラスの製造に成功した。 |
FPD/PCB NEWS〜4月13日
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群馬大と日立 共同研究講座「先端粒子線医科学共同研究講座」を設置 群馬大学と日立製作所は、4月1日付で群馬大学重粒子線医学推進機構に共同研究講座「先端粒子線医科学共同研究講座(日立製作所)」を設置した。粒子線を中心に放射線治療の効率化・高度化と普及を目指し、2024年3月までの2年間にわたり共同研究を行う。 |
FPD/PCB NEWS〜4月12日
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浜松ホトニクス 高出力CWレーザー装置向け空間光制御デバイスを開発 浜松ホトニクスは、従来開発品の有効エリアサイズを約4倍まで大面積化し耐熱性を高めた液晶型空間光制御デバイス(Spatial Light Modulator、SLM)を開発したと発表した。高出力の産業用連続発振(Continuous Wave、CW)レーザー装置に応用してレーザーの分岐など照射パターンを制御することにより、金属粉をレーザーで焼き固めて輸送機器部品などを成型する金属3Dプリンターをはじめとするレーザー熱加工の効率や精度を向上することが期待される。 |
FPD/PCB NEWS〜4月7日
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東工大 光応答イットリウム化合物薄膜を作製し光照射と加熱で絶縁体と金属の繰り返し変化に成功 東京工業大学の研究グループは、イットリウム・酸素・水素の化合物(YOxH)の結晶位を揃えたエピタキシャル薄膜を作製し、光照射と加熱によって絶縁体と金属の繰り返し変化させることに成功した。今回の研究では、絶縁体であるYOxHyエピタキシャル薄膜に光を照射することで電気抵抗が大幅に減少した金属状態を発現させ、当該金属状態を数日スケールで保持することに成功。従来のガラス基板上の多結晶体YOxHyでは太陽光照射により電気抵抗が1桁程度減少するが、エピタキシャル薄膜化により3桁以上の減少を達成した。さらに、エピタキシャル薄膜に紫外レーザー光を照射すると電気抵抗は7桁以上も減少し、絶縁体からの金属化への変化を実現した。 |
FPD/PCB NEWS〜4月6日
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東大 引き算の構造設計で理論限界近くまで伸びるゲルを開発 東京大学の研究グループは一般的な4分岐構造を3分岐構造に簡素化した3分岐ゲルを開発し、最大30倍以上伸ばしても破断しない常識外れの強靭性を持つことを発見した。従来、3分岐ゲルは伸びすぎて何倍伸びているのかを正確に測定するのが困難だった。そこで、研究グループはあえて伸びないゲルを作製して測定したところ、通常の4分岐ゲルは理論限界の30%で破断するのに対し、3分岐ゲルは理論限界近くまで伸びることを確認。さらに、3分岐ゲルは何度も繰り返し負荷を加えても常に一定の強靭性を示すロバスト強靭性を示すこともわかった。 |
FPD/PCB NEWS〜4月1日
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東京エレクトロン 東京エレクトロン九州に開発棟を建設 開発棟は地上3階(一部4階)建て延床面積約2万4,200m2。2023年春に着工し、2024年秋に完成する予定。コータ/デベロッパ、サーフェスプレパレーションなどを開発・製造する。 |