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FPD/PCB NEWS〜3月31日
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東大と産総研 nmスケールの凹凸加工を施したナノすりガラスで超親水性を実現 東京大学と産業技術総合研究所(産総研)は、一般的なガラスの表面を弱酸でマイルドに処理してナノメートルスケールの凹凸加工を施した「ナノすりガラス」を開発した。ナノすりガラスの表面は、150℃の高温でも1日以上超親水性を維持するという。 ナノすりガラス上では高温での印刷が必要な有機半導体でも良質な単結晶薄膜が大面積で得られるため、ローコスト・フレキシブルエレクトロニクス用基板としての利用が期待される。 |
FPD/PCB NEWS〜3月30日
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JOLED 印刷方式有機ELDの出荷を開始 JOLEDは、印刷方式有機ELディスプレイ「OLEDIO」の製品出荷を開始したと発表した。既存の蒸着方式とは異なる印刷方式有機ELDの量産は世界で初めて。 10〜32型の中型サイズパネルをハイエンドモニター、医療用モニター、車載用途向けなどとして生産する。 |
FPD/PCB NEWS〜3月29日
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東京エレクトロンテクノロジーソリューションズ 穂坂事業所に新棟を建設 東京エレクトロンは半導体・FPD市場の需要拡大に対応するため、製造子会社である東京エレクトロンテクノロジーソリューションズの穂坂事業所(山梨県韮崎市)に開発棟を建設すると発表した。建設費は約110億円。 開発棟は地下1階地上4階建て延床面積約2万2,000m2。9月に着工し、2023年春に完成する予定。成膜装置、ガスケミカルエッチング装置など半導体製造装置、パターニング技術やプロセスインテグレーションを開発する。 |
FPD/PCB NEWS〜3月26日
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NTT-AT 高屈折率ナノインプリント樹脂を開発 NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)は、屈折率1.8、1.9の高屈折率ナノインプリント樹脂を開発したと発表した。 光学接着剤製造における屈折率制御技術を用い、高屈折率の無機ナノフィラーの濃度を高めて高屈折率化を実現しつつ、樹脂の配合を最適化し、高い透明性と線幅50nmから10μmにおよぶ良好なナノインプリント性を確保した。この結果、スピンコート法により均一な薄膜が形成できる。現在販売している屈折率1.7の樹脂では屈折率整合しなかった高屈折率ガラスに対して屈折率整合するため、光学設計の自由度向上も期待できる。 |
FPD/PCB NEWS〜3月25日
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分子科学研、理研 有機溶媒中で自己集合しナノファイバーを形成する湾曲ナノグラフェンを開発 分子科学研究所は名古屋大学、理化学研究所らとの共同研究によって有機溶媒中で自己集合しナノファイバーを形成する湾曲ナノグラフェンを開発した。 さらに、電子回折結晶構造解析によってファイバー中での分子配列を決定し、湾曲ナノグラフェンが二重らせん構造をとっていることを明らかにした。二重らせんの内部では、置換基をもたない湾曲ナノグラフェンがお互いの凹凸によってパズルのように組み上がっていることを見出した。 分子が自発的に集合して形成するナノメートルサイズの繊維状物質"超分子ナノファイバー"は半導体材料やゲル化剤の有用な材料で、分子を1方向に自発的に集積させるには分子同士に適切な相互作用部位をもたせる必要があり、酸素原子や窒素原子を含む置換基や長い炭化水素置換基が必須とされてきた。 |
FPD/PCB NEWS〜3月19日
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BASF 高温用ポリアミドをリリース 独BASFは、熱安定性を備えた高温用ポリアミド「Ultramid B3PG6 BK23238」をリリースしたと発表した。高温用ポリアミドの製品ポートフォリオをさらに拡充した格好。 |
FPD/PCB NEWS〜3月15日
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シャープ 堺ディスプレイプロダクトの株式売却を中止 シャープは、TFT-LCD製造会社である堺ディスプレイプロダクトの株式売却を中止すると発表した。非公表の譲渡予定先から株式の売買中止の申し入れがあったため。 |
FPD/PCB NEWS〜3月12日
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凸版印刷 曲率半径1mmで100万回屈曲可能なフレキシブルTFTを開発 独自の成膜技術、印刷技術、フィルムハンドリング技術を駆使し、シャーペンの芯に巻き付けられるような高可撓性、FPC並みの高耐久性、a-Si TFTの10倍以上の高キャリア移動度を実現した。ちなみに、TFTの種類については明らかにしていない。 |
FPD/PCB NEWS〜3月11日
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東大 ナノカーボン分子によりモアレを実現 東京大学の研究グループは、ずれから生じる周期性「モアレ」を分子の世界に登場させることに成功した。 研究グループは、カーボンナノチューブ(CNT)の部分構造をもった分子を大小2種類の筒状分子として設計・合成したところ、それらを混ぜるだけで2層型CNTが組み上がることを発見した。 用いた筒状分子にはそれぞれ炭素の並びに右巻きと左巻きの種類があるため、原理的には2層型CNTに4種類の組み合わせが生じるはず。しかし、実験的に得られた2層型CNTは「右巻きと左巻きの組み合わせ」のみだった。2層型CNTの組み上げの際、構造の選択性が存在することを示す初めての発見としている。 さらに、生じた2層型CNTは炭素の六角形の並びに不整合と呼ばれるずれがあり、組み合わせる前にはなかった新しい周期性が出現した。この不整合組み合わせは、新しい超伝導物質などとしてとくにナノカーボンを扱う物理学・材料科学分野で注目されており、今回の成果はこうした不整合性を分子の世界で実現できることを初めて示した。 |
FPD/PCB NEWS〜3月8日
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東京エレクトロン 高精細FPD用プラズマエッチング装置PICP Proをリリース 独自開発したPICP高密度プラズマ源による高精度エッチング性能に加え、プラズマ空間の生成エリアが制御可能な新機能を搭載したPICP Proを開発。メンテナンスや歩留まりに影響するパーティクルの発生を抑制できるようにした。 |
FPD/PCB NEWS〜3月10日
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東大、産総研、高輝度光科学研究センター 結晶格子の運動をピコメートル精度で追跡 東京大学、産業技術研究所(産総研)、高輝度光科学研究センターの研究グループは、大型放射光施設SPring-8 BL39XUにおいて回折X線ブリンキング法を用いてX線光化学反応中に急速に変化するハロゲン化銀、および生成された金属銀の結晶1粒子の超微細構造の動的変化(ダイナミクス)を測定することに成功した。 その結果、ハロゲン化銀および金属銀の時分割X線回折像からX線回折輝点の動きが個々の結晶粒子の傾斜(倒れこみ)運動・回転運動、格子構造変化を表すことがわかった。これら物理特性を反映した回折強度の時間変化について独自に考案した1ピクセル(画素)自己相関解析法(Single-pixel Autocorrelation Function:sp-ACF)による粒子運動分析を行ったところ、熱処理前後のハロゲン化銀および金属銀において明確な運動の差を検出。多結晶材料の局所的構造ダイナミクスを特徴づける新しい計測手法を実現した。 |
FPD/PCB NEWS〜3月9日
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三井化学 KOALA Techと有機半導体レーザーデバイス向け有機色素の共同研究開発を開始 三井化学は、KOALA Tec(福岡県福岡市西区)と共同で有機半導体レーザーデバイス向け有機色素の研究開発を開始した。 三井化学の有機色素の知見とKOALA社の有機半導体レーザーダイオード技術を合わせて、近赤外波長域での高効率なレーザー発振を可能とする有機色素を研究開発し、スマートフォンやウェアラブル機器への実装・導入を目指す。 |
FPD/PCB NEWS〜3月8日
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東レ 流動性と導電性を両立した極薄グラフェン分散液を開発 東レは、高濃度でありながら流動性に優れた極薄グラフェン分散液を開発したと発表した。電池材料、配線材料、塗料など各種用途への展開が可能で、早期の実用化を目指す。 グラフェン同士の相互作用による凝集を抑えるため、独自の高分子材料を添加して粘度を自在に制御する分散技術を開発し、高濃度の極薄グラフェン分散液の流動性を高めた。高濃度でも流動性が高いため取り扱いやすく、希釈することなく塗布することができる。また、分散性が高く攪拌しやすいため、他材料との混合が容易となっている。 例えばリチウムイオン二次電池用導電材料に用いると正極材料と混合しやすく、正極の間にグラフェンが入り込み導電性が向上する。これにより電池を繰り返し充放電する際に導電経路の劣化による電池容量低下が抑制され、電池の寿命が長くなる。電気自動車向け高性能電池の導電助剤には従来カーボンナノチューブ(CNT)が使用されているが、このグランフェン分散液を用いると電池寿命が1.5倍向上するという。 さらに、塗布し乾燥する際にグラフェンが積層して緻密膜を形成。この緻密膜は金属のように錆びることのない耐久性に優れた導電配線材料として、プリンタブルエレクトロニクス用配線への応用が期待できる。 |
FPD/PCB NEWS〜3月5日
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東大、産総研、高輝度光科学研究センター 結晶格子の運動をピコメートル精度で追跡 東京大学、産業技術研究所(産総研)、高輝度光科学研究センターの研究グループは、大型放射光施設SPring-8 BL39XUにおいて回折X線ブリンキング法を用いてX線光化学反応中に急速に変化するハロゲン化銀、および生成された金属銀の結晶1粒子の超微細構造の動的変化(ダイナミクス)を測定することに成功した。 その結果、ハロゲン化銀および金属銀の時分割X線回折像からX線回折輝点の動きが個々の結晶粒子の傾斜(倒れこみ)運動・回転運動、格子構造変化を表すことがわかった。これら物理特性を反映した回折強度の時間変化について独自に考案した1ピクセル(画素)自己相関解析法(Single-pixel Autocorrelation Function:sp-ACF)による粒子運動分析を行ったところ、熱処理前後のハロゲン化銀および金属銀において明確な運動の差を検出。多結晶材料の局所的構造ダイナミクスを特徴づける新しい計測手法を実現した。 |
FPD/PCB NEWS〜3月1日
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東大、筑波大、産総研 半導体ポリマー鎖間の電荷輸送性を高める分子設計法を開発 東京大学、筑波大学、産業技術総合研究所(産総研)の研究グループは、特異な分子軌道形態を有するモノマーユニットを組み込むことにより半導体ポリマー鎖間で良好な電荷輸送性を示すことを実証した。 研究グループは、配列制御が困難な半導体ポリマーにおいても電荷輸送の向上が可能な軌道の重なりを実現すべく、長軸方向に同位相の軌道が広がるπ共役系分子であるChDT骨格を構成ユニットとした半導体ポリマーPChDTBTを開発。大型放射光施設SPring-8における集合体構造解析により分岐型アルキル側鎖の分岐位置がポリマー主鎖から遠ざかることによって、π共役平面の配向様式が基板に対し平行なface-on配向から垂直なedge-on配向へ変化することをつきとめた。 基板に平行な方向の電荷輸送について、ポリマー鎖間の電荷輸送が有効に働くedge-on配向を誘起する側鎖を有するPChDTBT誘導体は、ポリマー鎖間の電荷輸送が有効に働かないface-on配向のものに比べ最大3桁高い移動度を有し、既存の高結晶性半導体ポリマーに匹敵する移動度を示した。 |