STELLA通信は潟Xテラ・コーポレーションが運営しています。

FPD/PCB NEWS〜9月30日
 

日本ゼオン シクロオレフィンポリマーの生産能力を増強

 日本ゼオンは、水島工場(岡山県倉敷市)における熱可塑性透明樹脂シクロオレフィンポリマー(COP)の生産能力を増強すると発表した。2020年度の着工、2021年7月の完成を目指している。

 COP(製品名:ZEONEX、ZEONOR)は液晶テレビ、スマートフォン、医療容器などの主要用途で需要が拡大しており、さらなる需要増が見込まれる。今回の増強により、年産能力は現在の3万7,000トンから4万1,600トンにアップする見通し。

FPD/PCB NEWS〜9月27日
 

ジャパンディスプレイ 中国ファンドが金融支援から離脱

 ジャパンディスプレイ(JDI)は、資本業務提携契約を結んでいた中国ファンドHarvest Groupから金融支援連合から離脱するとの通知を受けたと発表した。最大800億の金融支援のうち約80%を拠出する予定だった。

 JDIはHarvestと引き続き協議するが、同額の資金を確保できない場合は「事業継続が困難になる可能性がある」と説明している。

FPD/PCB NEWS〜9月25日
 

ブイ・テクノロジー 中国にフレキシブル有機ELDのサルベージ合弁会社を設立

 ブイ・テクノロジーは中国で中小型フレキシブル有機ELディスプレイのサルベージ事業を拡大するため、亭林創業工場(昆山)投資有限公司と合弁会社「微鉄克煥彩科技(昆山)有限公司(V-Tech Shining Color Technology (Kunshan)」を設立すると発表した。

 サルベージ事業は有機ELDのムラ欠陥をDemuraの技術を用いて良品化する従量制サービス。ユーザーにとっては追加の設備投資が不要で、上流工程から順に製造工程全体の歩留まりを上げていく従来手法に比べ短期間で歩留まり改善が可能だという。ブイ・テクノロジーは中小型有機LED用のサルベージサービスを7月からスタート。

 今回、さまざまなデザインのフレキシブル有機ELDに対応するサルベージサービスを展開するため、亭林創業と合弁会社を設立することにした。資本金は9億2593万USドルで、双方のグループが折半出資する。

FPD/PCB NEWS〜9月17日
 

NHK フレキシブル有機ELDの長寿命化に資する有機EL材料を開発

 NHKは、フレキシブル有機ELディスプレイの長寿命化に資する有機EL材料を開発したと発した。

 従来のアルカリ金属に代わって、フィルムデバイスでも高い安定性が保たれ長寿命が得られる塩基性物質を用いた電子供給材料を開発した。また、この電子供給材料は水素結合が作る分極の効果によって電子をスムーズに供給できることを実証した。

FPD/PCB NEWS〜9月13日
 

ジャパンディスプレイ 白山工場の稼働休止を延期

 ジャパンディスプレイ(JDI)は、主力の白山工場(石川県白山市)の休止を当面延長すると発表した。

 同社は6月に白山工場の稼働を7〜9月、一時休止すると発表。今月末までに再稼働時期を決定するとしていた。再稼働時期や今後の活用方法に関しては、需給動向や中国・香港ファンドの意向も踏まえて判断する。

FPD/PCB NEWS〜9月12日
 

AGC 中国に車載ディスプレイ用カバーガラス生産拠点を新設

 AGCは、中国江蘇省蘇州工業園区に車載ディスプレイ用カバーガラス生産拠点を建設すると発表した。

 各種光学薄膜コーティングから、装飾印刷、複雑曲面の一体成形に至るまでの一貫生産ラインを導入し、すでに受注が決定している複数の車種向けに2022年から販売を開始する予定。今回の新拠点設置によって既存の国内2拠点に加え、第3の生産拠点を保有することになり、高品質な製品をグローバルに提供する体制が整う。

 ちなみに、同社の車載ディスプレイ用カバーガラスはこれまで70車種以上に採用されており、総出荷枚数は2019年9月で2,000万台分に達する見込み。

FPD/PCB NEWS〜9月10日
 

三菱ケミカル インドネシアのポリエステルフィルム生産設備を増強

 三菱ケミカルは、100%子会社のPT.MC PET Film Indonesia(インドネシアジャカルタ)がポリエステルフィルム生産能力を増強すると発表した。投資額は約1億3000万USドル。

 増強する設備の年産能力は2万5000トンで、2021年末の完成を予定している。

FPD/PCB NEWS〜9月2日
 

ジャパンディスプレイ INCJから追加で200億円を借入

 ジャパンディスプレイは、政府系ファンドのINCJと追加で短期借入契約を締結したと発表した。借入額は200億円で、当面の運転資金に充てる。この結果、INCJからの合計借入金は計600億円となった。