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FPD/PCB NEWS〜6月28日
 

ジャパンディスプレイ 香港と中国のファンドからの出資が最終決定

 ジャパンディスプレイ(JDI)は、中国と香港の投資ファンド2社が出資を機関決定したと発表した。

 香港Oasis Managementから161〜193億円を出資するとの通知があった。一方、中国Harvestグループからは約522億円を出資するとの連絡が。このうち約107億円を最大顧客である米Appleが負担する方向。ちなみに、当初の目標調達額は800億円で、100億円以上の不足分は国内外の企業から調達するとしている。

FPD/PCB NEWS〜6月26日
 

JSR 米3Dプリンティング会社のCarbon社に16億円を追加出資

 JSRは3Dプリンティング技術を持つ米国Carbon社に対し優先株の増資を引き受け、1500万ドル(約16億円)を追加出資したと発表した。

 Carbon社のDigital Light Synthesisは液状樹脂から製品を成形し、優れた表面仕上げと機械的特性・強度が等方的な部品製造を実現する画期的な技術。この技術を搭載したCarbon社のプラットフォームを用いることにより、最終製品の数量規模を問わない製造が可能になる。

 JSRはこれまでCarbon社に計3000万ドルを出資し、日本・アジアでの事業化を推進。今回の追加出資により、パートナーシップをさらに強化する。

FPD/PCB NEWS〜6月25日
 

ジャパンディスプレイ 台湾のファンド1社も金融支援から離脱

 ジャパンディスプレイ(JDI)は、台湾のファンド「CGLグループ」がJDIに対する金融支援の枠組みから離脱すると発表した。

 台湾の別の1社(TPKホールディング)も離脱を表明済み。ただ、元来の支援連合3社のうち残り1社である中国ファンドに加え、香港のファンドが新たに支援に参加する予定。このため、最大800億円の金融支援は出資元が変わっても予定通り得られるとしている。なお、中国と香港のファンドは6月27日までに支援を機関決定する方針。

FPD/PCB NEWS〜6月20日
 

シャープ 東京ビルに「8K Labクリエイティブスタジオ」をオープン

 シャープは、法人向け8Kソリューションを創出する核となる商談スペース「8K Labクリエイティブスタジオ」を東京ビルにオープンすると発表した。

 スタジオには商談スペースのほか、8Kの映像制作を簡単に体験できる「8Kカメラの撮影エリア」、8K映像データを公衆インターネット回線経由で伝送させる「8K映像のIP伝送エリア」、8K映像の簡易編集を可能にする「8K映像の編集エリア」を常設。実際の商談では顧客企業の個別の要望に応じてハードやソフトを追加し、最適なソリューション提供に結び付ける。

FPD/PCB NEWS〜6月19日
 

JDI 支援離脱の台湾企業と協議継続

 ジャパンディスプレイ(JDI)は、支援する企業連合から離脱した台湾タッチパネルメーカー「TPKホールディング」とTFT-LCD事業の業務提携について協議を継続していると発表した。

 JDIは4月、TPKを含め中国と台湾の企業連合から出資を受けると発表したが、今月17日にTPKが支援からの離脱を表明していた。

FPD/PCB NEWS〜6月13日
 

AGC 米Taconic社のADD部門グローバルオペレーション買収を完了

 AGCは、米Taconic社Advanced Dielectric部門(ADD部門)とIndustrial Product部門(IPD部門)の一部の事業買収手続きを完了したと発表した。

 Taconic社のADD部門は、ADAS(先進運転支援システム)や高速通信などの高性能用途のPCB材料であるスーパーハイエンドリジットCCL(銅張積層板)を製造・販売。一方、IPD部門は半導体製造、コンポジット成形、封止およびパッケージングなどの産業用に使用される複合フィルム、ファブリック、テープを製造・販売している。

FPD/PCB NEWS〜6月12日
 

ジャパンディスプレイ モバイル事業を縮小し白山工場の稼働を一時停止

 ジャパンディスプレイはモバイル事業を縮小し、白山工場(石川県白山市)の一時稼働停止および茂原工場後工程ライン(千葉県茂原市)を閉鎖すると発表した。また、人員削減、役員報酬・社員給与の削減、執行体制の刷新を断行する。

 スマートフォン用ディスプレイの生産拠点の一つである白山工場の稼働を一時停止。9月末までに再稼働するかどうかを判断する。また、モバイル事業用の後工程生産縮小のため、茂原工場後工程ラインを閉鎖するほか、生産設備の除売却等を行う。

FPD/PCB NEWS〜6月6日
 

理研らの研究グループ 有機ELデバイスで三重項励起子を低電圧で選択的に形成する機構を発見

 理化学研究所(理研)らの国際共同研究グループは、有機ELデバイスにおいて重要な役割を担う三重項励起子を低電圧で選択的に形成する新たな機構を発見した。

 独自開発した走査トンネル顕微鏡(STM)発光分光装置を用いてマイナスに帯電した分子の発光特性を単一分子レベルで調べた。その結果、分子内に余剰電子が存在することで電子間の相互作用が働き、スピン選択的な電子伝導が生じて三重項励起子が低電圧で選択的に形成されることを見出した。

FPD/PCB NEWS〜6月4日
 

クラレ 銅張積層板の量産試験設備を導入しサンプル出荷を開始

 クラレは鹿島事業所内(茨城県神栖市)に液晶ポリマーフィルムを用いた銅張積層板「ベクスターFCCL」の量産試験設備を導入し、サンプル出荷を開始すると発表した。

 同社は昨年、西条事業所(愛媛県西条市)でベースフィルムである液晶ポリマーフィルム「ベクスター」の生産能力を増強。鹿島事業所での設備導入後の合計生産能力は2020年後半に180万m2/年となる見込み。