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FPD/PCB NEWS〜11月29日

三菱ケミカルHD AR・VR向けディスプレイ部材開発の米DigiLens社に出資

 三菱ケミカルホールディングスは、米国シリコンバレーに設立したDiamond Edge Ventures(DEV)を通じて、AR/VR向けディスプレイ部材を開発する米DigiLensに出資したと発表した。

 DigiLensはヘッドアップディスプレイなどに用いられるホログラム光学技術における世界的リーダーで、透明なARディスプレイ向けのナノ材料やコア技術を提供している。三菱ケミカルホールディングスは7月に米シリコンバレーにDEVを設立。グループ事業に新たな成長をもたらすテクノロジーやビジネスモデルを持つスタートアップ企業との戦略的パートナーシップを進めており、今回の出資はその第1号案件。

FPD/PCB NEWS〜11月28日

AGC EUV露光用フォトマスクブランクス供給体制を追加増強

 AGCは、グループ会社「AGCエレクトロニクス」におけるEUV露光用フォトマスクブランクス供給体制を追加増強すると発表した。2月に発表した初回分と合わせ一連の増強により、生産能力は2020年に現在の約3倍となる。

 AGCは2003年にEUV露光用フォトマスクブランクスの研究開発に着手。自社で保有するガラス材料技術、ガラス加工技術、コーティング技術などを統合し、ガラス材料から膜材料までを一貫して手掛ける世界唯一のEUVマスクブランクスメーカー。

FPD/PCB NEWS〜11月26日

三菱電機 曲面TFT-LCDの量産技術を確立し受注を開始

 三菱電機は、自動車や船舶などの表示機器向けとして平面形状と同等の視認性を実現した曲率半径700〜1,000mm未満の曲面カラーTFT-LCDモジュール(凹型)を開発し量産化技術を確立したと発表した。これを機に本格的な受注活動を開始する。

 視野角(上下左右176°)、輝度(1,000cd/m2)、コントラスト比(1,000:1)とも平面形状と同等の表示性能を実現。解像度も167〜190ppiに対応できる。

FPD/PCB NEWS〜11月16日

SCREEN ディスプレイ製造装置・成膜装置の新たな生産拠点が完成

 SCREENホールディングスは、5月から彦根事業所(滋賀県彦根市)の敷地内で建設していたディスプレイ製造装置・成膜装置の新たな生産拠点「CS-2」が完成したと発表した。総工費は約20億円。

 CS-2は延床面積約4,288m2。大型化の進むディスプレイ製造装置や、有機ELディスプレイをはじめとするフレキシブルディスプレ製造装置の生産に対応。また、2次電池用塗工装置や、グループ会社「SCREENラミナテック」が手掛けるディスプレイ後工程装置の製造にも柔軟に対応できる。

FPD/PCB NEWS〜11月13日

荏原 藤沢市にドライ真空ポンプ・排ガス処理装置の実験開発棟を新設

 荏原製作所は精密・電子事業カンパニーの主力製品であるドライ真空ポンプ・排ガス処理装置の実験・開発を行うため、神奈川県藤沢市に新たな実験開発棟V6棟を新設すると発表した。投資額は約10億円で、2019年6月末に完成する予定。

 V6棟はドライ真空ポンプと排ガス処理装置の開発設備を1カ所に集約。フロア面積・試験ベンチ(テストスタンド)数を従来の実験設備に比べ2倍以上に拡張する。また、ユーザーの使用環境を再現するプロセスガス導入・処理設備を設置。さらに、新製品の運転・動作をユーザーに確認してもらうデモルームを設ける。

FPD/PCB NEWS〜11月12日

クラレ 耐熱性を15℃高めたメタクリル樹脂を開発

 クラレは、従来品より耐熱性を約15℃高めた高耐熱性メタクリル樹脂「パラペットSP」を開発したと発表した。

 メタクリル樹脂(PMMA)の耐熱性を高める手法としては耐熱性の高いモノマーの共重合やポリマー鎖に環状構造を導入するのが一般的だが、これらの手法で得られる耐熱性PMMAは剛直性が高くなり脆く割れやすい。同社はこの問題を解決するため、PMMAの高次構造に着目し、これを制御する重合技術を開発することに成功。この結果、PMMAが本来有する力学物性、光学特性、耐候性を保持したまま、一般的なPMMAに比べ約15℃高い約130℃のガラス転移温度を実現した。

FPD/PCB NEWS〜11月9日

安川電機 会社分割によりグループ内を事業再編

 安川電機はグループ内の機能最適化、リソースの有効活用、間接コストの削減による生産性向上・効率化のため、グループ内を事業再編すると発表した。

 具体的には、2019年3月1日付でシステムエンジニアリング事業強化に向け、同社の鉄鋼エンジニアリング事業および子会社である安川モートルの一般産業用電動機事業を子会社である安川オートメーション・ドライブに吸収分割する。

 また、同じく2019年3月1日付でモーションコントロール事業およびインバータ事業強化のため、安川モートルのサーボモータ・EVモータの生産機能を安川電機のモーションコントロール事業部に、PMモータ事業を安川電機のインバータ事業部に吸収分割する。

FPD/PCB NEWS〜11月1日

AGC 素材・技術の新たな可能性を引き出す協創プロジェクトを始動

 AGCは、これまで培ってきた独自の素材と技術の新たな可能性を引き出しイノベーションを生み出す協創プロジェクト「SILICA(シリカ)」を始動すると発表した。

 保有する素材と技術の新たな可能性を引き出し、イノベーションを生み出すため、外部の技術・知恵・アイデアを積極的に取り入れる。第一弾として@スマートフォン、タブレットPC、自動車インテリア用などのカバーガラスを割れにくくする「化学強化技術」、Aガラスや樹脂フィルムなどさまざまな材料に機能を付与する「コーティング技術」、Bガラスにさまざまな素材を挟み込む「挟込み成形技術」を題材に、クリエイティブパートナーとともにこれらの技術の新たな可能性を探り、それを体現したプロダクトを製作する。