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FPD/PCB NEWS〜5月31日

SCREEN PE 次世代回路パターン形成用直接描画装置をリリース

 SCREEN PEソリューションズは、独自開発の高精細露光エンジンを搭載したPCB回路パターン用直接描画装置「LANZAN」を開発したと発表した。初年度は12台の販売を見込んでいる。

 LANZANは次世代MSAP(Modified Semi Additive Process)法による回路形成に対応した直接描画装置で、広角高精細露光エンジンによりワンパスで線幅8μmレベルの高精細回路パターンが高速描画できる。また、高い描画位置精度(±7μm)を誇るアライメント技術により、ノンストップで撮像が可能となっている。


FPD/PCB NEWS〜5月30日

DIC 韓国にTFT液晶の分析・評価を行うファインケミカル技術センターを設立

 DICはTFT液晶材料の分析・評価を行うため、韓国に「ファインケミカル技術センター 韓国」を設立したと発表した。同センターは2017年2月に開業したが、新たな評価設備などを導入することにより2018年4月から本格稼動を開始した。

 主要需要地のひとつであり、FPD市場の最先端分野を牽引する韓国に設立することにより、4Kおよび8Kといった製品トレンドをいち早く捉え、解像度アップや輝度向上、色域拡大といった市場からの要求に応えていく考え。


FPD/PCB NEWS〜5月28日

ソニー 0.5型UXGA有機ELマイクロディスプレイをリリース

 ソニーは、0.5型で最高解像度UXGAを実現した有機ELマイクロディスプレイ「ECX339A」をリリースすると発表した。世界最小の6.3μm画素ピッチにより、従来比約1.6倍の高解像度化を実現した。

 トランジスタの小型化で起こる特性ばらつきや耐圧の低下などをトランジスタのレイアウトやプロセスの最適化により改善。さらに、独自のばらつき補正回路により高画質化した。加えて、カラーフィルターをシリコン基板上に直接形成して発光層との距離を縮め、広視野角と高解像度を両立した。サンプル価格は5万円。11月から量産出荷する予定。


FPD/PCB NEWS〜5月25日

京セラ 連結子会社の京セラディスプレイと京セラオプテックを吸収合併

 京セラは、10月1日付で100%連結子会社である京セラディスプレイおよび京セラオプテックを吸収合併すると発表した。

 現在、おもに産業・自動車市場向けに京セラディスプレイがLCD、京セラオプテックがカメラモジュールなどの光学部品を開発、製造、販売。両事業はIoTやADAS(先進運転支援システム)の普及にともない多くの事業機会が見込まれるとともに、競争力強化に向けた新製品開発の強化や生産性の向上が必要になる。このため、両社が有する豊富な経営資源の活用および生産技術の共有により、成長市場での事業拡大を目指すことにした。


FPD/PCB NEWS〜5月17日

ジャパンディスプレイとNHKメディアテクノロジー 17型ライトフィールドディスプレイで3D動画再生に成功

 ジャパンディスプレイとNHKメディアテクノロジーは、共同研究開発中の「17型ライトフィールドディスプレイ」に動画再生機能を追加し、3D動画の再生に成功したと発表した。2019年度の生産開始を予定している。

 17型8K高精細TFT-LCDをベースにした17型ライトフィールドディスプレイは、見る位置に応じた物体からの反射光を再現することにより、3D専用メガネを使わずに実物を見ているかのような立体感のある映像を表示。今回、複数の光線画像をタイル状に並べた映像からリアルタイムにライトフィールドディスプレイに適合した画素配列に変換するシステムを開発。実用的な再生装置による8Kライトフィールド映像の再生が可能となった。


FPD/PCB NEWS〜5月14日

三菱ケミカル 日本合成化学工業の合併を検討

 三菱ケミカルは、連結子会社である日本合成化学工業を2019年4月をメドに合併する方向で検討すると発表した。

 日本合成化学はPVOH「ゴーセノール」、LC表示用PVOHフィルム「OPLフィルム」、EVOH「ソアノール」などの合成樹脂製品を中心に事業を展開。三菱ケミカルは2016年11月に完全子会社化したが、両社の経営資源を統合し最大限活用することが望ましいと判断し、合併の検討に入ることにした。年内に合併の実施について結論を出す予定。


FPD/PCB NEWS〜5月10日

ジャパンディスプレイ VR-HMD専用1001ppi低温poly-Si TFT-LCDを開発


▲VRディスプレイ精細度の比較

 ジャパンディスプレイは、仮想現実ヘッドマウントディスプレイ(VR-HMD)専用の3.25型1001ppi低温poly-Si TFT-LCDを開発したと発表した。2018年度中に解像度1000ppiを超える高精細ディスプレイを量産する予定。

 開発した1001ppi TFT-LCDは従来の803ppi TFT-LCDをさらに高精細化しただけでなく、画素の応答速度を4.5msから2.2msに改善することにより動画ぼやけを抑制。また、リフレッシュレートを現在主流の90Hzから120Hzにまで高めた。このディスプレイを用いたVR-HMDではユーザーがより現実に近い視覚・体感を得ることができるという。


FPD/PCB NEWS〜5月9日

大日本印刷 明るい場所でも鮮やかな映像が表示できる透明スクリーンを開発


▲従来の透明スクリーン(左)、新発売の透明スクリーン(右)

 大日本印刷は、従来よりも輝度と透明度を高め、明るい場所でも空中に鮮やかな映像が浮かび上がるような演出ができるフロントプロジェクター用透明スクリーンを開発したと発表した。

 独自開発した特殊な光学レンズをスクリーンに用いることにより、透明性を向上させるとともに、効率よく視聴者側に光を向けることに成功。これまで困難だった明るい場所でもより鮮明に空中に映像が浮かび上がるような演出が可能となった。これにより、高い透明性が求められる箇所、照明の位置などを気にすることなく、より自由な設置場所を選択することができる。市販の各種短焦点プロジェクターに対応しており、基本サイズは40型と80型の2種類をラインアップしている。