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FPD/PCB NEWS〜2月27日


京大と三菱化学 セルロースナノファイバー関連特許のライセンスプログラムを開始

 京都大学と三菱化学は、両者が保有するセルロースナノファイバー(CNF)関連特許について外部へのライセンスを推進するプログラムを開始したと発表した。

 CNFは植物繊維をナノサイズにまで微細化した素材で、植物由来であることに加え、軽さ、強度などその優れた特性から、現在、多くの企業や研究機関で実用化のための技術開発が行われている。


FPD/PCB NEWS〜2月24日


SCREEN PCB関連事業を分社化し事業会社へ事業を移行

SCREENホールディングスは、グループ会社であるSCREENグラフィックアンドプレシジョンソリューションズのPCB関連事業を継承する新会社「(株)SCREEN PEソリューションズ」が4月1日から営業を開始すると発表した。

 新会社はPCB用直接描画装置や外観検査装置などの開発・製造・販売を行う会社で、SCREENグループが培ってきた技術を基により洗練された先進ソリューションを提供する。


FPD/PCB NEWS〜2月23日


DNP ナノインプリント用テンプレートの量産複製装置を導入

 大日本印刷(DNP)は、ナノインプリント用テンプレートの複製装置を導入し、半導体メーカーへ回路線幅10nm台のテンプレートを供給すると発表した。

 3D構造のNAND型フラッシュメモリーの需要増と低コスト化に対応するため、キヤノン製ナノインプリント用テンプレート複製装置を導入。東芝に対し回路線幅10nm台の半導体向け量産供給ラインを構築し東芝へ本格供給する。


FPD/PCB NEWS〜2月22日


三菱電機 耐振動性に優れる産業用7型/8型TFT-LCDをリリース

 三菱電機は、建設機械・農業機械や工作機械などの表示器に適する産業機器用カラーTFT-LCDモジュール「DIAFINE」タフネスシリーズの新製品として7型/8型WVGAモジュールをリリースすると発表した。サンプル価格は7型が11万円、8型が12万円で、3月末からサンプル出荷する。

どちらも従来比7倍に当たる加速度6.8Gの振動に耐える耐振動性能を実現。振動の厳しい環境で使用される建設機械、農業機械、工作機械の表示器に最適だという。た、 業界トップクラスの広い動作保証温度範囲(−40℃〜+85℃)、超広視野角(上下左右170度)、高輝度(1100cd/m2、1000cd/m2)、高コントラスト(1000:1)といった特徴も備える。

FPD/PCB NEWS〜2月16日


ジャパンディスプレイ 高透過透明カラーディスプレイを開発


▲Display turned on(left) Display turned off(right)

 ジャパンディスプレイは、透過率80%の4型透明カラーディスプレイを開発したと発表した。NTTとパナソニックが共同開発中の「透明ディスプレイを搭載したシンプルなポータブル端末」に採用されており、2018年度以降の量産開始を目指している。

 カラーフィルターと偏光板を取り除くこにより、既存の有機EL透明ディスプレイに比べ1.8倍に当たる透過率80%を実現した。この結果、拡張現実(Augmented Reality, AR)などのデジタルコンテンツと現実世界を同時にクリア表示するなど、一体感のある表現が可能となる。具体的にはショーウィンドーを使った広告、教育、車載用途などの用途を見込んでいる。


FPD/PCB NEWS〜2月14日


宇部興産 印刷可能なN型有機半導体を山形大ベンチャーから販売

 宇部興産は、山形大学有機エレクトロニクス研究センターと共同開発した新しいN型有機半導体材料に関し山形大学発のベンチャーであるフューチャーインクとライセンス契約を結ぶことで合意した。フューチャーインクが4月をめどにN型有機半導体の有償販売を開始する。

 販売するN型有機半導体は空気中で長時間にわたって安定しており、かつ溶液での成膜可能。トランジスタに用いた場合、電子移動度が3cm2/V・s以上に達する。この材料を用いることにより、IoTやウェアラブルセンシングで注目されるセンサー、RF-IDタグ、ディスプレイなどの電子デバイスを印刷法で製造する際に有効だという。


FPD/PCB NEWS〜2月10日


シャープ TFT-LCD用カラーフィルター合弁会社を解散

 シャープは、大日本印刷株式会社との合弁会社「SDフューチャーテクノロジー(SDFT)を解散すると発表した。

 SDFTは2006年、TFT-LCD用カラーフィルターの開発と生産ラインへの技術移管を目的に設立。当初目的が達成されたことから2月下旬に解散、5月に清算するすることにした。


FPD/PCB NEWS〜2月9日


NEDOとJAPERA 印刷技術で圧力と温度を同時検出できるフレキシブルシートセンサーを開発

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と次世代プリンテッドエレクトロニクス技術研究組合(JAPERA)は、印刷技術で圧力と温度の面内分布を同時に検出できるフレキシブルシートセンサーを開発したと発表した。フレキシブル、軽量かつ高解像度という特徴を活かし、リハビリ・介護支援などのヘルスケアセンサーへの応用を目指す。

 印刷法で製造したフレキシブルTFTアレイシート上に感圧層と感温層をパターン印刷することによって、微細な感圧部と感温部を面内に高密度に配列した圧力・温度同時多点検出シート型センサーを開発した。


▲試作シートセンサーの外観の写真


▲感圧・感温複合センサーの断面模式図

 センサーは図のようにゲート電極、ゲート絶縁膜、ソース・ドレイン電極、有機半導体からなるTFT上に中間層を介して、画素電極と感圧層もしくは画素電極と感温層を積層。感圧層、感温層とも圧力または温度によって抵抗が変化するため、それぞれの層に直列に接続されたTFTのゲート線を走査しながらソース電流を読み出すことによって、圧力および温度の面内分布を検出することができる。感圧層・感温層をTFTアレイ上にパターン形成するため、@スクリーン印刷性に優れTFT特性にマッチした抵抗値を有する感圧インク、A東京大学・染谷研究室で開発したポリマーPTC(Positive Temperature Coefficient)をベースに検出温度範囲拡張のための感温インク材料組成および高精度のパターン形成を可能とする感温インク印刷法、B高精細な画素電極が形成可能で、TFT特性を劣化させないグラビアオフセットAgインク印刷法、を開発した。


FPD/PCB NEWS〜2月8日


住友金属鉱山 台湾メーカーにリードフレーム会社を売却
 
  住友金属鉱山は、100%子会社であるSHマテリアルを通してリードフレーム生産子会社のうち3社を界霖科技(Jih Lin Technology:台湾高雄市)に売却すると発表した。

  同社は2016年11月にリードフレーム事業からの撤退を決定。界霖科技に対し蘇州住立精工有限公司(中国蘇州市)、Malaysian SH Precision(マレーシア ヌグリ・スンビラン州)、SHプレシジョン(山形県米沢市)の株式を売却することで合意し、2月7日付で法的拘束力のある合意書(MOU)を締結した。遅くとも2017年6月末までに売却を完了する予定。