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FPD/PCB NEWS〜12月28日


住友化学 有機ELD用タッチセンサーパネルの生産能力を増強

 住友化学は、情報電子化学部門の韓国拠点である東友ファインケムの有機ELディスプレイ用タッチセンサーパネル生産能力を約1.4倍に増強すると発表した。新ラインは2016年10月に稼働する予定。


FPD/PCB NEWS〜12月24日

三菱電機 高性能タッチパネル搭載の7型TFT-LCDをリリース

 三菱電機は、耐衝撃性や耐水滴性が求められる屋外用途向けとして厚さ5mmの保護ガラス上からでも操作できる投影型静電容量方式タッチパネルを搭載した7型WVGA TFT-LCDモジュールをサンプル出荷すると発表した。

 高感度・耐水滴性と多点検出を両立した制御回路を開発し、従来品に比べ高機能・高性能タッチパネルを実現。また、保護ガラス上での操作に加え、最大10点までのマルチタッチ操作、厚みのある耐熱手袋をはめた状態や水滴が付着した状態での操作などさまざまな環境下でタッチ操作ができるようにした。


パナソニック 柔らかくしなやかで伸縮自在なストレッチャブル樹脂フィルムを開発

 パナソニックは、柔らかくしなやかで伸縮自在なストレッチャブル樹脂フィルムを開発したと発表した。また、このフィルムにマッチする伸縮自在な透明電極材料や配線用導電ペーストも同時開発した。

 現在のフレキシブル材料では難しい伸張と元の形状に復元が可能な熱硬化性樹脂フィルムで、自在な折り曲げや、さまざまな自由曲面に適応できる。例えば、衣服や体につけるなどあらゆる形に追従できる柔らかくしなやかなエレクトロニクスデバイスが実現可能で、ウェアラブル、センサー、ディスプレイ、ロボットなど幅広い分野での展開が期待できる。

 また、このフィルム上にカーボンナノチューブ導電層を形成し、伸縮を繰り返しても導電性を維持する透明電極材料を開発。さらに、ストレッチャブル樹脂をバインダとしてAgフィラーと複合化することにより伸縮を繰り返しても導電性を維持する配線用導電ペーストを開発し、エレクトロニクスデバイスに適用可能なパッケージプロダクトを供給する体制を整えた。


FPD/PCB NEWS〜12月22日


昭和電工 台湾の高純度アンモニア製造拠点を増強

 昭和電工は、台湾にある製造子会社の高純度アンモニア設備を年産2500トンから3500トンに引き上げたと発表した。増強により、日本、中国と合わせた3拠点の合計年産能力は7000トンになる。

 高純度アンモニアは、化合物半導体(LED)やLCDなどの製造工程において窒化膜形成用ガスとして使用される特殊ガス。同社は2005年から台湾で製造・販売してきた。


FPD/PCB NEWS〜12月15日


九州大学 高品質半導体性CNTの選択分離に成功

 九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I2CNER)/大学院工学研究院の中嶋直敏教授、同大学院工学研究院の利光史行特任助教らの研究グループは、長尺で欠陥の少ない高品質半導体性単層カーボンナノチューブ(sem-SWCNT)を精製する脱着型可溶化剤を開発したと発表した。カイラリティ選択性が高く、長いSWCNTのみを抽出することができるという。

 従来の界面活性剤や頑丈なポリマーを用いる破壊的条件におけるsem-SWCNT可溶化では高品質なチューブが精製できないため、超分子化学に基づき、系中において“可逆な結合生成-解離”が可能な水素結合ポリマーに着目した。生体中でも重要な役割を果たす水素結合は共有結合に比べ非常に弱い相互作用であり、効率的な結合生成条件も厳しいが、今回の研究ではその性質を巧みに利用し、長く欠陥が少ないsem-SWCNTの選択的抽出に最適であることを見い出した。

 用いた水素結合ポリマーは、sem-SWCNTを選択的に認識する小分子を主骨格に水素結合をするアミノ基あるいはカルボン酸を配した有機物質から形成され、一次元の直線的な構造をとるようにデザインされている。SWCNTの可溶化に利用される強力な超音波照射は脆く細いCNTを破壊し炭素結晶度や長さなどの品質低下を招くが、この操作をより温和な撹拌に置き換えることでほぼ非破壊であるとともに、水素結合ポリマーの効率的な吸着を促進することにより、従来難しかった高品質な(8,6)カイラリティをもつsem−SWCNTを選択抽出した。

 さらに、水素結合ポリマーはアセトンなどの水素結合を阻害する溶媒で洗浄するだけで分解・剥離され、sem-SWCNTの表面から完全に除去することができる。もちろん、分離後の水素結合ポリマーはそのまま再利用可能。また、分子力学計算により水素結合ポリマーは表面が滑らかで欠陥のないsem−SWCNTに対し選択的に被覆・伸長すること、さらに構造の一次元性から(8,6)のカイラリティをもつsem−SWCNTに対しエネルギー的にも分離が有利なことも確認できた。


FPD/PCB NEWS〜12月11日


SCREEN プリンテッドエレクトロニクス向け超精密グラビアオフセット枚葉式印刷装置を開発

 SCREENホールディングスはプリンテッドエレクトロニクス向け超精密グラビアオフセット枚葉式印刷装置「UP-5000S」を開発、2016年1月から販売を開始すると発表した。これにともない、超精密グラビアオフセット印刷用平版「HA-3000」や、回路パターンに応じた最適プロセスの提供と合わせトータルソリューションを提案していく。

 印刷業界で培ってきた印刷・製版のノウハウと半導体・LCD関連製造装置で評価されている搬送・制御技術を融合し、従来は作業者の感覚に頼っていた印刷前準備を自動化。基材セット時の位置調整やブランケットの印圧調整などダウンタイムを短縮し、量産に対応可能な生産性を確保した。


FPD/PCB NEWS〜12月10日


エプソン 電子ビューファインダー用高精細高温poly-Si TFT-LCDを量産開始

 セイコーエプソンは、世界最高解像度の電子ビューファインダー用高温poly-Si TFT-LCD「ULTIMICRON」の量産出荷を開始したと発表した。

 対角0.66型ながらSXGA+(1400×1050画素)というハイレゾリューションを実現。カメラメーカーはレンズの選択や拡大率などより自由度の高い光学設計ができる。また、色域もRGBカバー率98%と従来に比べ約30%広げた。さらに、表面輝度も650cd/m2を確保した。


FPD/PCB NEWS〜12月9日


三菱ケミカルHD 三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨンを統合

 三菱ケミカルホールディングス(HD)は、連結子会社である三菱化学、、三菱樹脂、三菱レイヨンを統合すると発表した。存続会社を三菱レイヨンにする形で、2017年4月1日の統合後も三菱ケミカルHDの100%子会社として事業を行う。新会社の社名や資本金といった詳細は今後、検討していく。


FPD/PCB NEWS〜12月3日


昭和電工とユニオン昭和 銀ゼオライト系蛍光体のサンプル出荷を開始

 昭和電工と米UOPの合弁会社であるユニオン昭和は、レンゴーが主体となって共同開発した銀ゼオライト系蛍光体「ガイアフォトンγ」のサンプル出荷を開始する。

 ガイアフォトンγはレアアースを使用しない蛍光体で、銀をイオン交換法でゼオライトに担持させるこにより蛍光体化させた。この蛍光体は可視光照射で発光し、特定の波長照射条件では既存の蛍光体を上回る発光強度が得られる。次世代型高演色性LED照明のほか、偽造防止、化粧品、センサー、生活用品、玩具など広範な用途が期待できるという。