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FPD/PCB NEWS〜10月29日


凸版印刷 無線LANで書き換え可能なタブレットサイズ電子ペーパーを開発

 凸版印刷は、バッテリーレスでありながら無線LANによる表示書き換えが可能なタブレットサイズ電子ペーパー表示機を開発したと発表した。バッテリーレスで無線LAN対応の電子ペーパー表示機の開発は国内で初めて。

 表示部には7.4型(480×800ドット)の電子ペーパーモジュールを採用。一度表示した情報は次に書き換えるまで電源なしで表示できる。また、ワイヤレス給電によりバッテリーレス化を実現した。一方、データ通信には無線LAN(IEEE802.11b)を採用。既存のデータ通信インフラを活かし、導入時にかかる負荷を低減することが可能となっている。


FPD/PCB NEWS〜10月27日


パナソニック 広色域4K・8K映像撮影用照明光源の演色性で推奨基準を策定

 パナソニックは、広色域4K・8K放送対応の超高精細テレビ(UHDTV)向けの映像撮影で使用される照明やテレビカメラ撮影用ライトなどの照明光源に関し色の見え方を示す演色性基準(ガイドライン)を構築したと発表した。今後、スポーツ競技施設、スタジオ、劇場などの照明基準として推奨していく。

 推奨基準はNHK放送技術研究所との研究協力で得られた知見から、色の見え方の指標である平均演色評価数Raを90以上、かつ、赤色の特殊演色評価数R9を80以上に設定。この推奨基準を用いることにより、現在のハイビジョン放送より鮮やかな色まで再現できる超高精細テレビ放送に適した映像の撮影が可能になる。

 これまで超高精細テレビ放送では撮影対象を照らす照明光源の演色性について推奨基準がなく、照明にLEDを用いる場合の要件も明確でなかった。今回の共同実験では、多種類のLEDを使用して色鮮やかな自然物体などを光のスペクトルを変化させながら照らし、UHDTVカメラで撮影して評価。その結果、撮影対象を照らす照明光源の演色性が超高精細テレビ映像の色再現性において優れていると確認した数値をもとに推奨基準を設定した。


FPD/PCB NEWS〜10月26日


LG Display 3Qの売上高は前年比9%増に

 LG Displayは、第3四半期の売上高が前年同期比6.7%増、前4半期比9.3%増の7兆1580億ウォンになったと発表した。用途別の売上比率はテレビ用パネルが39%、モバイル機器用パネルが27%、タブレットPC/ノートPC用パネルが18%、モニター用パネルが16%となっている。


FPD/PCB NEWS〜10月22日


大日本印刷 フロントガラスへの映り込みを防ぐ車載ディスプレイ用フィルムを開発

 大日本印刷は、カーナビゲーションやスピードメーターなどの車載用TFT-LCDの視野角を制御しフロントガラスへの映り込みを防止する車載ディスプレイ用視野角制御フィルムを開発したと発表した。今月から自動車メーカーや車載ディスプレーメーカーを中心にサンプル出荷する。

 新型フィルムは光の進む方向を制御するルーバーの形状を従来の半分以下まで細線化することにより、透過率を1.4倍、輝度を1.5倍に高めた。この結果、フロントガラスへの映り込みが抑制され、ディスプレイ画面の明るさと見やすさが向上。また、ルーバー層に新材料を使うことにより厚さを従来の400μmから280μmまで薄型化した。さらに、フィルムの表面に微細なディンプル形状を持つ凹凸を付与し、ギラツキとコントラスト低下を抑制した。


FPD/PCB NEWS〜10月19日


京大と九大 効率100%で電気を光に変換する有機EL材料を高性能化

 京都大学化学研究所と九州大学最先端有機光エレクトロニクス研究センターは、効率100%で電気を光に変換する有機ELを高性能化することに成功したと発表した。

 新たに開発したのは「DACT-II」で、IrやPtといった希少元素を含まず、H、C、Nのみからなる。高い発光特性を広い温度範囲および輝度領域において発揮する。また、この分子は有機ELにおける光取り出しに有利な分子配向を有しており、マイクロレンズからなる光取り出しシートを用いることにより外部量子効率41.5%を実現。さらに、薄膜状態におけるガラス転移温度も192〜197℃と耐熱性にも優れる。


FPD/PCB NEWS〜10月14日

AMAT フレキシブル有機ELD用プラズマCVD装置を発表

 米Applied Materials(AMAT)は、フレキシブル有機ELディスプレイ用プラズマCVD装置「Applied AKT-20K/AKT-40K」を発表した。どちらも薄膜封止膜向けで、前者は925×1500mm基板、後者は1250×2200mm基板に対応している。

 100℃以下の低温で薄膜封止膜が成膜可能で、独自の画像処理技術によりメタルマスクの位置決め精度を高めた。


FPD/PCB NEWS〜10月13日

東京エレクトロン 高精細ディスプレイ用ドライエッチング装置を受注開始

 東京エレクトロンは、新開発したプラズマモード「PICP」を搭載した第6世代(1500x1850mm)ガラス基板対応ドライエッチング装置「Impressi1800」の受注を開始したと発表した。2016年1月以降、市場へ投入する。

 PICPは加工均一性の向上に加え、最大20%という低消費電力化によりデバイスの静電破壊などのリスクを低減。また、量産シーンにおけるプロセス変動の抑制を容易にした。


FPD/PCB NEWS〜10月8日

パナソニックプラズマディスプレイ PDP第5工場の譲渡に関する変更契約を締結

 パナソニックプラズマディスプレイは10月7日、センターポイント・ディベロップメント(CPD)が組成する特定目的会社「尼崎プロパティ」とPDP第5工場の建物譲渡に関する変更契約を締結した。

 PDP第5工場については2014年3月31日に譲渡契約を締結した後、契約実行の諸手続きなどにより譲渡時期を延期していた。今回の契約により10月末で譲渡を完了する予定。


FPD/PCB NEWS〜10月7日


三菱樹脂 米子会社のポリエステルフィルム生産設備を増強

 三菱樹脂は、米国の100%子会社「Mitsubishi Polyester Film(サウスカロライナ州グリア)のポリエステルフィルム生産能力を増強すると発表した。投資額は約10億USドルで、新設備は2017年半ばの完成を目指している。


セントラル硝子 山口県宇部工場のWF6製造設備を増設

 セントラル硝子は、宇部工場(山口県宇部市)に六フッ化タングステン(WF6)製造設備を増設すると発表した。

 WF6を使用する半導体でプロセスの微細化にともない使用量の大幅な増加が見込まれるためで、年産150トンの新設備を導入する。稼働は2017年1月を予定している。


FPD/PCB NEWS〜10月6日

シャープ 曲面型などフリーフォームTFT-LCDを相次いで開発

 シャープは、ディスプレイのデザイン性を革新するFFD(フリーフォームディスプレイ)を進化させた“曲面型FFD”などを新開発したと発表した。

 曲面型FFDは12.3型FFDの中央部が凸型に湾曲しており、曲面デザインが多い自動車のダッシュボードなどへの搭載を想定。また、円形型ディスプレイの周囲に操作ダイヤルを備えた“ダイヤルUI搭載円形型FFD”、車のバックミラーを想定しFFDの側面にタッチセンサーを備えた“エッジUI搭載ミラー型FFD”、“台形型FFD”も新たに開発した。

 従来ディスプレイは表示領域の外周部にゲートドライバ回路を配置するために一定の額縁幅が必要だが、FFDではゲートドライバを表示領域内の画素内に分散配置することにより狭額縁化するとともに、表示領域に合わせた自由な形状に設計することが可能。


FPD/PCB NEWS〜10月5日

ジャパンディスプレイ モニター用17.3型8K低温poly-Si TFT-LCDを開発

 ジャパンディスプレイは、モニター向けとして17.3型8K低温poly-Si TFT-LCD(7680×4320画素)を開発したと発表した。

 低温poly-Si TFT技術によりリアル8K画素で510ppiの高精細画質を実現。さらに、120Hz駆動による滑らかな動画表示性能、広視野角(上下左右176度以上)、高コントラスト(2000:1)を確保し、繊細で奥行感・立体感のある臨場感の高い8K映像が再現できるようにした。


FPD/PCB NEWS〜10月2日

シャープ 中国深セン市にデバイス販売会社を設立

 シャープは、関連会社であるSharp-Roxy(Hong Kong:SRH)が中国深セン市にデバイス販売会社「夏晋電子元器件有限公司(SDSZ)」を設立し、10月1日より営業活動を開始したと発表した。

 資本金は300万元で、SRHが100%出資。新会社は10月1日付で「ディスプレイデバイスマーケティング部」と「電子デバイスマーケティング部」を新設、TFT-LCDモジュールと電子デバイスを販売する体制を整えた。


FPD/PCB NEWS〜10月1日

産総研 低電圧動作する有機強誘電体メモリーの印刷製造技術を開発

 産業技術総合研究所(産総研)は、理化学研究所、高エネルギー加速器研究機構、科学技術振興機構と共同で低分子系有機強誘電体を用いた薄膜メモリー素子を印刷法により常温・常圧下で製造する技術を開発したと発表した。

 有機強誘電体は、デバイス化に必須となる薄膜化が難しいことが課題となっている。今回、溶液からの膜形成を促す新たな印刷手法により均質性の高い強誘電体単結晶薄膜を形成することに成功した。この技術を用いて作製した薄膜素子は、各種記録素子の標準的な動作電圧を下回るわずか3Vの低電圧でメモリー動作する。


富士フイルム 米国の高純度溶剤メーカーを買収

 富士フイルムは、半導体材料製造・販売子会社であるFUJIFILM Electronic Materials U.S.A.(FEUS)を通じて米国の溶剤製造・販売会社「Ultra Pure Solutions(UPS)」を買収したと発表した。年内に買収手続きを完了し、UPSをFEUSの100%子会社「FUJIFILM Ultra Pure Solutions」として再スタートさせる。

 UPSは高純度な溶剤を安定的に製造できる精製技術を保有。また、半導体の製造プロセスなどで使用される高純度溶剤を中心とした幅広い製品ラインアップを誇る。富士フイルムは買収により高純度溶剤を中心とした幅広い製品ラインアップ、製造設備、有力顧客基盤を獲得することで半導体材料事業を拡大する。また、UPSの高度な精製技術による高純度溶剤を用いて高機能・高品質なフォトレジストや現像液などを開発する。