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FPD/PCB NEWS〜4月25日


3月のTFT-LCD出荷金額は前年比7%増

 NPD DisplaySearchは、3月のTFT-LCD出荷金額が前月比24%増、前年同月比7%増の81億ドルになったと発表した。サイズ別にみてみると、大型パネルが前月比5%減、前年同月比6%減の55億5400万ドル、中小型パネルが前月比11%減、前年同月比42%増の10億4400万ドル。

 メーカー別ではLG Displayがトップで19億8000万ドルを出荷。2位は13億7500万ドルを売り上げたSamsung Display、3位はInnoluxとなっている。


FPD/PCB NEWS〜4月23日


LG Display 第1四半期売上高は前年比10%増

 LG Displayは、第1四半期の売上高が前年同期比10%増の6兆8030億ウォンになったと発表した。アプリケーション別売上比率はテレビ用パネルが43%、モニター用パネルが21%、ノートPC用パネルが9%となっている。


FPD/PCB NEWS〜4月19日


日本電気硝子 中国にFPD用板ガラスの加工子会社を設立

 日本電気硝子は、全額出資で中国広東省広州市にFPD用板ガラスの加工会社「電気硝子(広州)有限公司」を設立した。

 資本金は20億円で、2014年7月から操業を開始する。投資額は約40億円。

 日本電気硝子は2006年から「電気硝子(上海)有限公司」でFPD用板ガラスの加工を行っており、今回の電気硝子(広州)は中国における第2戦略拠点として位置づけて事業拡大を図る。


FPD/PCB NEWS〜4月18日


理化学研究所と住友化学 次世代分野の研究開発で連携

 理化学研究所と住友化学は、次世代分野における研究成果を早期に創出するため「研究開発のための連携に関する協定書」を締結した。

 両社はこれまで個別テーマ毎に共同研究を行ってきたが、今後、次世代分野における連携を通じて知見や技術力を一層融合し、次世代情報・電子関連材料技術分野、次世代エネルギー関連材料分野、次世代触媒技術分野、ライフサイエンス分野での研究成果の早期創出につなげていく。


FPD/PCB NEWS〜4月15日


2016年までに中小型FPD市場は715億ドル規模に拡大

 NPD DisplaySearchは、2016年にモバイル機器用中小型FPD出荷金額が715億ドル規模に達するという予測を発表した。2012年の中小型FPD出荷金額は約350億ドルであり、今後4年間で倍増する見通し。

 2012年のメーカー別出荷金額シェアは、1位がSamsung Displayでシェア23%、2位がジャパンディスプレイでシェア15%、3位がシャープでシェア13%となっている。


FPD/PCB NEWS〜4月12日


AGC 関西地域のディスプレイ用ガラス工場を一体運営

 AGC(旭硝子)は、関西地域にある2工場を組織統合し一体運営すると発表した。

 ディスプレイ用ガラス生産拠点として関西工場と高砂工場をそれぞれ独立運営してきたが、5月1日付けで組織を統合。統合後の工場名を「関西工場」、現関西工場を「関西工場尼崎事業所」、現高砂工場を「関西工場高砂事業所」と名称を変更する。


富士フイルム 富士フイルム九州に偏光板保護フィルム材料の技術開発部門を設置

 富士フイルムはLCD用偏光板保護フィルム材料「フジタック」の主要生産拠点である富士フイルム九州(熊本県菊池郡)に技術開発部門を設置し、生産技術の開発体制を強化すると発表した。

 生産効率向上、品質向上、多品種対応に向けた生産技術を開発するとともに、既存ラインを増強する。投資額は約20億円。


FPD/PCB NEWS〜4月11日


シチズンファインテックミヨタ EVF用0.4型クワッドVGA対応TFT-LCDを開発

 シチズンファインテックミヨタは、従来製品に比べ約30%解像度を高めた電子ビューファインダー(EVF)用0.4型強誘電性TFT-LCDを開発した。今夏から量産する予定。

 サイズは0.4型ながらQuad-VGA(1280×960画素)対応と世界最高解像度を実現した。このため、デジタル一眼レフカメラに要求される高精度なピント合わせが可能になる。また、従来の2倍速駆動から3倍速駆動に高速化し、フィールド・シーケンシャル方式特有の現象であるカラーブレイクアップ対策を図った。


FPD/PCB NEWS〜4月10日


京大、東工大、阪大 ポリマーのπ共役鎖の型を変更しモビリティを高めた高分子材料を開発

 京都大学、東京工業大学、大阪大学の研究グループは、π共役ポリマーのπ共役鎖を直線型からジグザグ型に変更することにより高い電荷移動度を示す高分子材料を共同開発した。

 高分子系半導体材料の主要な電荷移動過程であるポリマー鎖間ではなく、より効率的なポリマー鎖内での電荷移動を利用するため、ポリマー鎖を絶縁性の環状分子であるシクロデキストリン誘導体で被覆した。この結果、キャリアモビリティは0.7cm2/V・sとa-Siに匹敵する値が得られた。しかし、実際にデバイスを使用する室温領域では熱によるポリマー鎖のゆらぎが問題となり、これを効果的に抑制するのが難しかいことがわかった。


▲直線状およびジグザグ状被覆型π共役ポリマーの分子構造と移動度の関係

 そこで、より効率的なポリマー鎖内での電荷移動を行うため、ポリマーの分子軌道を敢えて局在化させて規則正しく並べるとともに、エネルギーの高さを等価にすることにより、熱エネルギーの助けを借りて踏み石を飛ぶように移動するホッピング移動を効率的に行うことにした。具体的に、被覆されたポリマー主鎖に規則正しく折れ曲がり部位を導入し、主鎖骨格を直線型からジグザグ型に変更することにより移動度が大幅に向上した。

 さらに、折れ曲がり部位の距離を広げることにより移動度がさらに向上し、ホッピング伝導の上限値に迫る8.5cm2/V・sを示した。こうした結果は時間依存型の量子力学計算から予測される移動度の主鎖骨格依存性と整合しており、ジグザグ型主鎖骨格に起因する規則正しい整列と局在化した分子軌道群が移動度向上に効果的だったことが確認できた。


AUO スマートフォン用5型フルHD対応有機ELDを開発

 AU Optronics(AUO)は、スマートフォン用5型フルHD有機ELディスプレイを開発した。

 解像度は443ppiで、メタルマスクを用いたマスクスルー蒸着法でRGB発光層をパターニングした。


FPD/PCB NEWS〜4月9日


AUO 3月の売上高は前年比20.6%増

 AU Optronics(AUO)は、3月の売上高が前月比36.7%増、前年同月比20.6%増の379億1700万台湾ドルになったと発表した。TFT-LCDの出荷枚数は大型パネルが前月比34.4%増の1059万枚、中小型パネルが33.5%増の1239万枚。


FPD/PCB NEWS〜4月8日


芝浦メカトロニクス 工業用IJ装置市場へ参入

 芝浦メカトロニクスは、工業用インクジェット(IJ)装置市場に参入する。本格参入に向け、まずは1ヘッド仕様の実験装置をリリースする。

 対応基板サイズ300×300oの実験装置は、耐溶剤性対応や小液滴対応といった各種用途に応じたIJヘッドを用意。高粘度インクにも対応できるようにした。また、ノズル毎に液滴が調整可能など吐出均一性を高めた。価格は3000万円。


FPD/PCB NEWS〜4月4日


2012年の中小型FPD市場シェアはSamsungがトップ

  DisplaySearchは、2012年の中小型FPD(9型以下)市場シェアを発表した。それによると、Samsung Electroncisがシェア23%でトップに。同社はアクティブマトリクス駆動有機ELディスプレイが好調で、その売上高は2011年の35億ドルから68億ドルにまで増加した。

 2位はジャパンディスプレイでシェア15%、3位はシャープでシェア13%、4位はLG Displayでシェア12%となっている。


FPD/PCB NEWS〜4月2日


神戸製鋼とコベルコ科研 酸エッチャント耐性の高い酸化物半導体を開発

 神戸製鋼所とコベルコ科研は、新たな酸化物半導体材料とスパッタリングターゲットを開発した。コベルコ科研がスパッタリングターゲット材を製造し、評価用サンプル出荷中だという。

  開発した酸化物半導体材料は、独自の材料設計によってリン硝酢酸系の酸エッチング液に対する耐性を高めた。これによりエッチングストッパーレス化が可能になり、IGZO(In-Ga-Zn-O)TFTでは適用しにくいバックチャネル型TFT(BCE-TFT)に対応することができる。また、酸化物半導体形成後のソース/ドレイン電極をリワークする際に用いられる酸エッチング液に対し耐久性もある。


FPD/PCB NEWS〜4月1日


ジャパンディスプレイ 解像度423ppiのフルHD対応有機ELDを開発

 ジャパンディスプレイは、フルHD対応の5.2型有機ELディスプレイを開発したと発表した。スマートフォン向けで、直視型有機ELDでは世界最高クラスの423ppi解像度を実現した。