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FPD/PCB NEWS〜10月31日


ジャパンディスプレイ タブレット用TFT-LCDのラインアップを拡充

 ジャパンディスプレイはタブレット端末用TFT-LCDのラインアップを拡充し、7型WXGA(800×1280画素)、9型WXGA、10.1型WUXGA(1920×1200画素)をリリースすると発表した。2月から量産供給している7型パネルに加え、10月から10.1型パネルを量産をするとともに、9型パネルもサンプル出荷を開始した。

 10.1型パネルは独自の広視野角技術を用いて視野角を178度に拡大。また、厚さ2.14o、重さ130gに薄型軽量化した。


CMI 第3四半期売上高は前年比15%増に
 
  Chimei Innolux(CMI)は、第3四半期の売上高が前年同期比15.1%増の1295億5200万台湾ドルになったと発表した。TFT-LCD出荷枚数は大型パネルが4070万枚、中小型パネルが1億820万枚。


FPD/PCB NEWS〜10月30日


AUO テレビ用65型4K2K IGZO-TFT-LCDを開発

 AU Optronics(AUO)は、テレビ用65型IGZO-TFT-LCDを開発した。解像度3840×2160画素のいわゆる4K2Kで、従来のa-Si TFT-LCDに代わるハイエンドパネルとして早期の実用化を目指す。


エプソン E Ink製電子ペーパーの導入を容易にする小型モジュールをサンプル出荷

 セイコーエプソンはE Ink Holdings製電子ペーパーディスプレイ(EPD)を駆動する主要部品を実装した小型モジュール「S4E5B001B000A00」を開発、サンプル出荷を開始した。サンプル価格は4800円で、12月から量産出荷する予定。

 同社が電子書籍端末向けに販売してきたEPD制御IC「S1D13522」を搭載。EPD制御信号データ(Waveform)搭載用フラッシュメモリやEPD用電源ICなど必要な周辺部品を実装し、モジュールサイズを23×23×2.4mmに小型化した。このため、ユーザーは製品基板上に直接実装することができる。


FPD/PCB NEWS〜10月29日


日本アビオニクス 三菱電機の製造技術を用いたPCBを発売

 日本アビオニクスは、宇宙・防衛向けとして三菱電機の「DiLECT」を用いた低熱膨張特性多層PCBを発売すると発表した。

 DiLECTはHigh Heat Dissipation and Low Thermal Expansion CFRP core PWB Technologyの略で、CFRP(炭素繊維強化プラスチックス)をコア材とする高排熱低線膨張炭素繊維強化プラスチックスPCB製造技術。従来のCIC(Copper Invar Copper)コアに代わってCFRPコアを用いることにより、高密度実装部品、大型セラミック部品、高電圧部品の安定動作、接合信頼性を高めた。また、CFRPの特性により高い放熱性と軽量化を実現した。


FPD/PCB NEWS〜10月26日


ジャパンディスプレイ 超低消費電力の反射型低温Poly-Si TFT-LCDを開発

 ジャパンディスプレイは、紙のような自然な見栄えで動画表示可能な超低消費電力反射型カラー低温Poly-Si TFT-LCDを開発した。

 新たな反射型LCD用散乱層を開発し、ペーパーライクなカラー動画表示を実現。また、低温Poly-Si TFTの特徴を生かした画素内メモリー技術により消費電力を極限まで抑制した。

 試作したのは7.03型パネルで、高反射率仕様パネル(XGA)と高色純度仕様パネル(576×RGBW×1024)をラインアップ。どちらもコントラストは30:1で、消費電力は静止画表示時で3mWとなっている。


FPD/PCB NEWS〜10月25日


AUO 第3四半期の売上高が第2四半期比8%増に

 AU Optronics(AUO)は、第3四半期の売上高が第2四半期比8%増の1027億8100万台湾ドルになったと発表した。TFT-LCDの出荷台数は大型パネルが3320万枚、中小型パネルが4220万枚。


FPD/PCB NEWS〜10月24日


エプソン Merckに有機EL材料用インク化技術を供与

 独Merckとセイコーエプソンは有機ELディスプレイ向けインクジェット用インクで協力関係を結び、エプソンが有機EL材料を溶解するインク化技術をMerckに供与することで合意した。両社の持つ強みを組み合わせて有機ELインクの実現を目指すもので、大型有機ELDの量産が可能になるとしている。

 また、両社はインクジェット方式による有機ELテレビ製造を可能にする業界標準インクのロードマップも作成する予定。


FPD/PCB NEWS〜10月22日


住友大阪セメント PDP用フィルターの生産を終了

 住友大阪セメントは、高機能フィルム事業におけるPDP用フィルター製品の生産を12月で終了すると発表した。今後、電磁波遮蔽フィルム製品の生産に特化し、大型PDP向けなどに販売を継続する。


FPD/PCB NEWS〜10月19日


ジャパンディスプレイ 次世代TFT-LCDを開発

 ジャパンディスプレイは、統合3社の最新技術を結集したスマートフォン用、タブレットPC用、車載機器用TFT-LCDを開発したと発表した。

 スマートフォン用は低温poly-Si TFT駆動の5型フルHDパネルで、新型IPSモードの採用によりコントラストを2000:1に高めるとともに、RGBW画素の採用により従来比1/2という低消費電力を実現した。さらに、タッチパネル機能も内蔵した。

 タブレットPC用パネルは7型WQXGAで、解像度を431ppiに高めた。車載用パネルは12.2型1920×720画素で、新型IPS、ディスプレイの形を自由にするコーナーラウンドカットと曲面フォルムなど次世代自動車で要求されるディスプレイ機能を備える。


FPD/PCB NEWS〜10月18日


2013年に有機ELテレビの平均サイズは55型へ大型化

 NPD DisplaySearchは、2010〜2013年のFPDアプリケーション別平均パネルサイズを発表した。それによると、液晶テレビは2010年の33.2型に対して2013年に36.1型となり、平均サイズが9%大型化する見通し。他方、有機ELテレビは2010年の10型から2013年には55型と大幅に大型化すると予想している。


日立造船と神港精機 真空装置事業で資本・業務提携

 日立造船と神港精機は真空装置事業で資本・業務提携するとともに、日立造船が神港精機の第三者割当増資を引き受け筆頭株主になることで合意した。

 資本・業務提携により、日立造船の有機層成膜用面蒸発源などの技術やエンジニアリング力と神港精機の各種真空機器製造ノウハウを組み合わせることにより、真空装置を含む生産ラインを一括提供することが可能となる。さらに、両社でRoll to Roll対応成膜装置を共同開発し、フィルム化が進むFPD・太陽電池市場に拡販する。

 また、神港精機の真空ポンプ事業についても日立造船の海外拠点を活用して営業・調達面で協力体制を構築し、海外展開を図る。さらに、日立造船グループの真空バルブメーカーであるブイテックスと神港精機の連携を強化し、真空ポンプと真空バルブを組み合わせたシステム開発に取り組む。


FPD/PCB NEWS〜10月17日


NIMSと理化学研究所 新たな金属酸化膜TFTを開発

 物質・材料研究機構(NIMS)国際ナノアーキテクトニクス研究拠点と理化学研究所ナノサイエンス研究施設は、新たな金属酸化膜トランジスタを共同開発した。

 今回の研究開発では、SiO2/Si基板上にIn2O3粉末にWOxを少量添加したターゲットを用いAR/O2混合ガスをパージしてIWO膜をDCスパッタリング成膜した。膜厚は10nmである。この薄膜上に電極を形成した後、窒素雰囲気において100℃でアニールした。

 図1はアニール前後のTEM写真で、アニール前後とも結晶粒は観測されず、アモルファス状態を示した。そこで、TFT特性を評価したところ、図2のようにキャリアモビリティ18cm2/V・s、しきい値0.7V、ON/OFF電流レシオ8.9×109ときわめて高い値が得られた。

 今回開発したIWOの最大の特徴は、IGZOをはじめとする従来の金属酸化膜TFTに比べ膜厚が10nmとより薄く、かつ保護膜なしで高い特性が得られる点にある。このため、材料コストが低減でき、製造効率も向上する。さらに、熱処理温度も低く、耐熱性の低いフレキシブル基板にも対応可能となる。


図1 TEM写真


図2 トランジスタ特性



FPD/PCB NEWS〜10月16日


アルバック 高真空自動搬送ロボットを発売

 アルバックは、新型高真空自動搬送ロボット「ELEC-RZ」を発売すると発表した。

 10-6Pa台の高真空領域まで対応可能で、アクチュエータの小型化などコンパクト設計により製造装置への搭載を容易にした。また、ストロークや旋回半径により6種類のアームを用意。価格は430万円で、従来品に比べ15%以上ローコストした。初年度は20台の販売を目指している。


FPD/PCB NEWS〜10月15日


AUO、E-Ink、Hydis クロスライセンス契約を締結

 AU Optronics(AUO)は、E-Ink Holdings、E-Inkの子会社であるHydis Technologiesとディスプレイ分野においてクロスライセンス契約を結んだと発表した。AUOはHydisの広視野角LCD技術“FFSモード”をはじめとする技術をクロスライセンスすることにより、FPD技術を補完する。契約期間は10年間の予定。


FPD/PCB NEWS〜10月12日


2012年の世界FPD市場は前年比8%増の1200億ドルに

 NPD DisplaySearchは、2012年の世界PD市場は前年比8%増の1200億ドルになるという予測を発表した。種類別ではTFT-LCDが1077億ドル、アクティブマトリクス駆動有機ELディスプレイが65億ドル、PDPが34億ドル、パッシブ駆動LCDが9億ドル、アクティブ駆動電子ペーパーが4億ドルと予測している。


FPD/PCB NEWS〜10月10日


AUO 9月の売上高は前年比9.2%増

 AU Optronics(AUO)は、9月の売上高が前月比2.4%増、前年同月比9.2%増の359億5500万台湾ドルになったと発表した。TFT-LCD出荷枚数は大型パネルが1175万枚、中小型パネルが1464万枚。


FPD/PCB NEWS〜10月5日


ジャパンディスプレイ スマートフォン用5型フルHD TFT-LCDを量産

 ジャパンディスプレイは、スマートフォン用5型フルHD TFT-LCDの量産出荷を開始した。

 広視野角、高コントラスト、色調変化の少ないIPS液晶モードを採用し輝度500cd/m2を実現。また、 モジュール厚を1.4oに薄型化するとともに、額縁サイズを1.2mmに縮小した。色再現性はNTSC比71%、コントラストは1000:1、視野角は上下左右160度以上となっている。


FPD/PCB NEWS〜10月4日


Wintek 9月の売上高は前年比33.7%増

 Wintekは、9月の売上高が前月比3.1%減、前年同月比33.7%増の97億2369万台湾ドルになったと発表した。この結果、今年9か月の売上高は前年同期比18%増の793億2944万台湾ドルとなった。


FPD/PCB NEWS〜10月2日


OKI 田中貴金属からのPCB事業会社取得を完了

 OKIは、田中貴金属工業からのPCB事業譲渡を完了したと発表した。田中貴金属がPCB事業を分社して設立した「OKI田中サーキット(山形県鶴岡市)」の株式80%を譲り受け、10月1日よりOKIグループの新拠点として事業を開始した。

 OKIは新会社を加えることによりPCB生産能力を50%増強。さらに、生産ラインの効率化と合わせて生産量を倍増するとともに、ハイエンド製品向けPCB事業の国内シェアを拡大。くわえて、PCBから最終製品組立までの一貫受託生産も拡大する方針。


FPD/PCB NEWS〜10月1日


シャープ スマートフォン用5型フルHD TFT-LCDを生産

 シャープは、三重第3工場でスマートフォン用5型フルHD TFT-LCDの生産を開始した。

 独自のCGシリコン技術を採用し、サイズフマートフォンサイズながらフルHD解像度を実現した。既存のTFT-LCDに比べ約1.3倍の画素密度が表示できるため、滑らかな文字表示や鮮明な地図表示、リアリティ溢れるフルHDの映像表示が可能だという。


昭和電工と大阪大学 電子回路形成用Agナノワイヤーインクを開発

 昭和電工と大阪大学の菅沼克昭教授は、印刷法でパターン形成できるAgナノワイヤーインクを共同開発したと発表した。Agナノワイヤーインクに光焼成技術(Photonic Curing)を組み合わせることにより、透明導電パターンをフレキシブルフィルム上に形成することができる。

 インクの改良に加え、基板との密着性を向上させることによりフィルム基板上への印刷を可能にした。さらに、米NovaCentrixのPhotonic Curing技術を適用し、瞬時に焼成させて導電性を発現させることに成功した。

 また、昭和電工はCuとAgのハイブリッドインクも開発。Cuナノ粒子に少量のAgナノ粒子を添加したもので、このインクを印刷したパターンをPhotonic Curingで焼成することによりAgインク並みの導電性を確保するとともに、マイグレーションも抑制することに成功した。