ソニー ケミカルプロダクツ関連事業譲渡を完了

　ソニーは、ソニーケミカル＆インフォメーションデバイス(SCID)をはじめソニーグループが行ってきたケミカルプロダクツ関連事業を日本政策投資銀行(DBJ)に譲渡する取り引きを完了したと発表した。譲渡額は572億674万円。

2019年の3Dディスプレイ出荷台数は2億2600万台に

　NPD DisplaySearchは、2011〜2019年の3D対応ディスプレイ市場予測を発表した。それによると、出荷台数は2011年の5080万台から2019年に2億2600万台、出荷金額は132億ドルから670億ドルに拡大すると予測。このうち、3Dテレビは2011年の2500万台から2019年には1億8000万台に増加するとしている。

パイオニア 高効率の調色・調光型有機EL照明デバイスを出荷

　パイオニアは、高輝度と高発光効率を両立したカラー調色・調光型有機EL照明デバイスを出荷すると発表した。

　発光材料を見直すことにより、従来デバイスに比べ約2倍の輝度2000cd/m²(色温度3000K時)、約1.5倍の発光効率51.6lm/W(輝度1000cd/m²時)を実現した。また、従来の14cm角に加え、新たに7cm角サイズをラインアップ。さらに、調光可変範囲と調光精度を向上させることにより、一般的な調光照明では困難だった低輝度領域においても滑らかで安定した調色・調光を実現した。

8月のTFT-LCD出荷金額は前年比11％増

　NPD DisplaySearchは、8月のTFT-LCD出荷金額が前月比10％増、前年同月比11％増の81億3300万ドルになったと発表した。サイズ別では大型パネルが前月比7％増、前年同月比11％増の71億1800万ドル、中小型パネルが前月比31％増、前年同月比6％増の10億1600万ドル。

　メーカーシェアは、LG Displayが22億6300万ドルを出荷してトップ。2位はSamsung Electronics、3位はChimei Innoluxとなっている。

エプソン 電子ビューファインダー用0.48型高温poly-Si TFT-LCDを開発

　セイコーエプソンは、デジタル一眼カメラなどで用いられる電子ビューファインダー向けとしてXGA対応0.48型高温Poly-Si TFT-LCD「ULTIMICRON」を開発した。

　ULTIMICRONは1枚の液晶パネルでフルカラー表示可能なマイクロディスプレイで、カラーフィルター方式の採用により、動きの速い被写体撮影や流し撮りの際に発生しがちなカラーブレークアップ現象をレス化した。

HannStar 8月の売上高は前年比9.6％増

　HannStar Displayは、8月の売上高が前月比12.9％増、前年同月比9.6％増の35億2900万台湾ドルになったと発表した。TFT-LCDの出荷枚数は大型パネルが16万枚、中小型パネルが4315万8000枚。

東芝 米国でのTFT-LCDカルテル訴訟で和解

　東芝は、TFT-LCD取り引きに関して米国連邦地方裁判所(カリフォルニア州北部地域)に独占禁止法違反の疑いで提訴されていた訴訟で原告に和解金を支払うことで和解したと発表した。和解金は3000万ドル(約23億円)で、セットメーカーや量販店で構成する原告は提訴をすべて取り下げる。

　この訴訟では7月に裁判所は東芝が8700万ドルの損害を与えたと評決。東芝は裁判の長期化にともなう影響を考慮し和解することにした。ただし、TFT-LCDの取り引きで一切の違法行為はなく、和解によって違法性を認めたわけではないとしている。

AUO 8月の売上高は前年同月比5.5％増

　AU Optronics(AUO)は、8月の売上高が前月比10.7％増、前年同月比5.5％増の351億300万台湾ドルになったと発表した。TFT-LCDの出荷枚数は大型パネルが1108万枚、中小型パネルが1583万枚。

CPT 8月の売上高は前月比9.5％増

　Chunghwa Picture Tubes(CPT)は、8月の売上高が前年同月比14.3％減、前月比9.5％増の44億3100万台湾ドルになったと発表した。TFT-LCDの出荷枚数は大型パネルが32万7000枚、中小型パネルが4253万3000枚。

2012年の大型TFT-LCD出荷金額は前年比13％増へ

　NPD DisplaySearchは、2012年の大型TFT-LCD出荷枚数が前年比7.7％増の7億5660万枚、出荷金額が13％増の853億ドルになるという予測を発表した。

　アプリケーション別出荷枚数はモニター用パネルが前年比7％減の1億8230万枚、テレビ用パネルが6％増の2億2380万枚、ノートPC用パネルが13％増の2億1750万枚、ミニノートPC用パネルが11％減の2680万枚、タブレットPC用パネルが61％増の9610万枚と予測している。

STMicroelectronicsとMicroOLED マイクロ有機ELDで協業

　伊仏STMicroelectronicsは、有機ELマイクロディスプレイメーカーである仏MicroOLEDと有機ELD事業で戦略提携すると発表した。これにともない、STはMicroOLEDの株式の一部を約600万ユーロで取得し資本提携する。

NHK ローパワーかつロングライフの赤色燐光有機ELデバイスを開発

　NHKは、消費電力を大幅に削減するとともに寿命を高めた赤色燐光有機ELデバイスを開発したと発表した。

　発光ドーパントにPt錯体、ホストにベンゾキノリン誘導体を用いることにより、電力効率を30.3lm/Wにまで向上。消費電力もコンベンショナルなIr系燐光デバイスの1/3に低減した。また、輝度半減寿命も1万5000時間とIr系デバイスに比べ7倍に高めた。

　今後、同様のアプローチで緑色・青色デバイスも試作する予定。

7月のTFT-LCD出荷金額は前年比8％増

　NPD DisplaySearchの発表によると、7月のTFT-LCD出荷金額は前月比3％増、前年同月比8％増の74億ドルになった。アプリケーション別出荷枚数はモニター用が前月比3％減、前年同月比9％減の1390万枚、モバイルPC用が前月比3％減、前年同月比15％増の2970万枚。