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FPD/PCB NEWS〜9月30日


NEDO ZnO対向電極を用いた20型液晶テレビを開発


▲20型液晶テレビ

 新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)は、希少金属代替材料開発プロジェクトの成果としてZnOを対向電極に用いた20型液晶を試作することに成功した。レアメタルであるInの使用量を50%以上削減できるという。

 ZnO透明電極はコンベンショナルなITO透明電極よりも透明性が高く、光の色によって透明性能が低下しないのが特徴。今回、パネルの連続駆動評価試験を実施し、表示信頼性も確認した。


日立ディスプレイズ ハイビジョン対応4.5型IPS-TFT-LCDを開発

 日立ディスプレイズは、スマートフォン向けとしてハイビジョン(HD:720×1280画素)対応の4.5型IPSモードa-Si TFT-LCDを開発した。

 これまでHD対応の小型高精細TFT-LDは解像度の関係から低温Poly-Si TFT-LCDが用いられてきたが、製造工程の精度向上や液晶駆動技術などの工夫により、a-Si TFT-LCDでもHD画像が表示できるようにした。その解像度は329ppiと人間の目で識別できる限界に近く、輝度は500cd/m2、コントラストも1000:1とハイスペックを確保した。


FPD/PCB NEWS〜9月29日


シャープとI3研究所 ICC 4K液晶テレビを共同開発

 I3(アイキューブド)研究所とシャープは、フルハイビジョンの4倍の解像度(3840×2160画素)を持つ”ICC 4K液晶テレビ”を共同開発すると発表した。

 ICC(Integrated Cognitive Creation:統合脳内クリエーション)は、ハイビジョンの映像信号から4K映像を創造する光のクリエーション技術。I3研究所のICCと、シャープの大画面・高精細液晶技術を統合。単なる映像信号処理の高画質化だけでなく、パネル制御技術を組み合わせることで、人間が自然の景色や被写体を光の刺激として脳で理解する「認知」の過程を映像による光の刺激として再現する。


FPD/PCB NEWS〜9月28日


双葉電子 TDKマイクロディバイスを子会社化

 双葉電子工業は、TDKが保有するTDKマイクロディバイスの株式を取得し100%子会社化すると発表した。

 TDKマイクロディバイスはおもに民生用の小型有機ELディスプレイを開発・製造。双葉電子は09年10月にTDKマイクロディバイスと資本・業務提携し、車載用として有機ELDを製品ラインアップに加えてきた。今回、両社の技術を融合し、双葉電子へ事業集中・集約することにした。


FPD/PCB NEWS〜9月26日


NIMS 超高速で形成可能な有機導電材料を開発

 物質・材料研究機構(NIMS)は、従来に比べ10倍以上の成長速度で形成可能なエレクトロニクス用導電性配線材料を開発した。

 開発したのは導電性有機ポリマーと金属から構成される高導電性配線材料で、導電性有機ポリマーの重合反応と金属の析出反応を光アシスト効果によって同時に促進。この結果、既存技術の10倍以上の速度で溶液中から形成することに成功した。このため、液体状態での原料の高速注入とその後の導電材料の高速形成が可能となるという。


FPD/PCB NEWS〜9月20日


日本製FPD製造装置の8月度BBレシオは1.32

 半導体製造装置協会(SEAJ)は、8月度の日本製FPD製造装置(輸出を含む)受注額が303億9800万円、BBレシオが1.32だったと発表した。BBレシオ1.32は100円で販売したのに対し132円の新たな受注があったことを示す。一方、出荷額は前月比0.7%増、前年同月比22.5%減の230億5200万円だった。


FPD/PCB NEWS〜9月12日


第3四半期のマザーガラス投入面積は第2四半期比14%減に

 DisplaySearchは、第3四半期のTFT-LCDメーカーのマザーガラス投入面積が第2四半期比14%減、前年同期比5%増の1220万m2になるという予測を発表した。用途別では、モニター用パネルが第2四半期比19%減、テレビ用パネルが13%減、ノートPC用パネルが17%減と予測している。


FPD/PCB NEWS〜9月9日


パナソニックエレクトロニックデバイス ベトナムに樹脂多層基板工場を建設

 パナソニックエレクトロニックデバイスは、パナソニックベトナム有限会社と共同でパナソニックエレクトロニックデバイスベトナム有限会社内に新工場棟を建設し、スマートフォンなど高機能携帯端末向け樹脂多層基板「ALIVH」の生産を開始すると発表した。

 月産能力は350万台(2012年8月)。この結果、海外における月産能力は2012年中に2010年の約6倍にあたる950万台に拡大する。


AUO 8月の売上高は前年比24%減

  AU Optronics(AUO)は、8月の売上高が前年同月比23.6%減、前月比1.6%増の332億7300万台湾ドルになったと発表した。パネルの出荷枚数は大型パネルが前月比1.9%増の1000万枚、中小型パネルが13.9%増の1775万枚。


FPD/PCB NEWS〜9月8日


CPT 8月の売上高は前年比22%減

  Chunghwa Picture Tubes(CPT)は、8月の売上高が前年同月比22%減、前月比10%増の51億7300万台湾ドルとなったと発表した。TFT-LCD事業の売上高は48億7700万NTドルで、前年同月比18.6%減、前月比12%増だった。


FPD/PCB NEWS〜9月7日


カネカ TFT用塗布型有機絶縁材料を開発

 カネカは、耐熱耐光透明樹脂に新たな機能を付与した感光性樹脂「ILLUMIKA」をリリースすると発表した。TFT用塗布型有機絶縁膜材料として10月から出荷する。

 今回開発したILLUMIKAはフレキシブルTFT用絶縁膜材料で、光硬化反応と熱硬化反応を併用することにより緻密な架橋構造を実現し、120℃×10分と低温・短時間で硬化できるようにした。要望に応じて誘電率や表面疎水性がコントロール可能で、フォトリソによりμmオーダーのファインパターニングが可能となっている。有機TFT、酸化物TFT、タッチパネルなどの絶縁膜材料として5年後に50億円の販売を目指す。


FPD/PCB NEWS〜9月2日


宮崎大学と東ソー・ファインケム ZnO薄膜をスピンコート成膜する技術を開発

 宮崎大学工学部の吉野賢二准教授らの研究グループと東ソー・ファインケムは、ZnO薄膜をスピンコート法で成膜する技術を共同開発した。200℃以下の低温、大気圧下で熱処理することによりZnO薄膜を成膜することができる。

 東ソー・ファインケムが開発した特殊な亜鉛材料を用いるもので、材料中に酸素源を導入するなどスピンコートでも低温でZnO薄膜が得られるようにした。前記のように低温プロセスのため、プラスチックフィルム基板を用いた電子ペーパーやタッチパネルへの応用を見込んでいる。


第2四半期の3D対応TFT-LCD出荷台数は第1四半期比118%増

 DisplaySearchは、第2四半期の3D対応TFT-LCDの出荷台数が第1四半期比118%増の490万枚になったと発表した。大型TFT-LCDのうち3Dパネルが占める比率は第1四半期の4.5%から9.3%に上昇した。


FPD/PCB NEWS〜9月1日


エプソン プロジェクター用3D対応高温Poly-Si TFT-LCDを量産

 セイコーエプソンは、3LCD方式プロジェクター用3D対応高温Poly-Si TFT-LCD(HTPS:High Temperature Poly-Silicon TFT)2機種を開発、量産出荷を開始した。

 量産出荷したのは0.61型と0.74型で、最新のD9プロセステクノロジーを採用し開口率を高めるとともに、独自のハイブリッド駆動技術を進化させることによりLCDパネルを高速駆動できる技術「Bright 3D Drive」を導入。駆動速度を従来の2倍の480Hzに高速化し、240Hz駆動の1.5倍以上という明るい3D表示を実現した。


パナソニック 来年4月にパナソニックエレクトロニックデバイスなど2社を吸収合併

 パナソニックは、2012年4月1日付けで100%子会社であるパナソニックエレクトロニックデバイス(PED)とPEDの100%子会社であるパナソニックエレクトロニックデバイスジャパン(PEDJ)を吸収合併する。

 デバイス事業をパナソニックに集約することにより、経営意思決定の迅速化や一体感の醸成を加速する。