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FPD/PCB NEWS〜4月28日 |
シャープとソニーは、09年7月に締結した大型TFT-LCD合弁契約を修正したと発表した。今年4月末までに合弁会社であるシャープディスプレイプロダクト(以下、SDP)にソニーが最大34%まで出資する計画だったが、今回の覚書によりソニーは出資を留保。今後の出資については2012年3月末まで引き続き協議する。 SDPはシャープが大阪府堺市に建設したTFT-LCD工場を09年7月に承継。同年12月に第三者割当増資でソニーから100億円(出資比率7.04%)の出資を受けて合弁会社となった。 |
FPD/PCB NEWS〜4月27日 |
DisplaySearchは、3月のTFT-LCD出荷金額が前年同月比10%減の74億ドルになったと発表した。 メーカーシェアはLG Displayが前月比21%増、前年同月比7%減の17億7400万ドルでトップ。2位はSamsung Electronicsで、前月比11%増、前年同月比19%減の16億6400万ドルを出荷。3位はAU Optronics(12億9100万ドル)、4位はChimei Innolux(12億2300万ドル)と続く。 |
積水化学工業は、ITOフィルムメーカーの鈴寅(愛知県蒲郡市)を買収したと発表した。これにより高性能ITOフィルムの販売を拡大し、2013年に売上高100億円を目指す。 また、鈴寅のスパッタリング成膜技術と積水化学の粘接着・塗工技術などを融合し新製品を早期に開発する。 |
FPD/PCB NEWS〜4月26日 |
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東芝モバイルディスプレイ(TMD)は、タッチパネル機能をビルトインした車載・産業機器用7型低温Poly-Si TFT-LCD(1024×600画素)を開発した。 パネル内に周辺の静電容量変化の検出回路をビルトンすることによりタッチパネル機能を内蔵。具体的には、センサーが検出した信号を増幅して出力するアンプ回路を画素内に設け、センサーの信号を確実にパネル外部へ出力する構成にした。これにより、安定で応答性の速いタッチパネル動作を実現した。従来の外付けタッチパネル品に比べ厚さは57%減の約1mm、重さは48%の225gに薄型軽量化。さらに、外光反射率も約10%低減させた。 |
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Samsung Electronicsは4月、中国のTFT-LCD合弁会社であるSamsung Suzhou LCD(SSL)にTCL Group(中国)が出資したと発表した。 Samsungグループの出資比率は90%から60%に引き下げられる一方、従来株主のSuzhou Industrial Parkの出資比率は10%から30%に引き上げられる。また、新規株主のTCLは10%を出資する。 |
FPD/PCB NEWS〜4月25日 |
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篠田プラズマは、超大画面フィルム型PTAディスプレイ「SHiPLA(シプラ)」の新製品が兵庫県立美術館エントランスに設置されると発表した。 設置するのは横3×縦2m、145インチ相当の曲面ディスプレイ(曲面半径1.5m)。画素数は960×720、消費電力は1200W(表示部最大電力)。アクリルの透明な円柱の内側に貼付設置される。 |
FPD/PCB NEWS〜4月22日 |
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篠田プラズマは富士通フロンテックと共同開発したPTA(プラズマチューブアレイ)方式円柱型ディスプレイ「円柱SHiPLA(シプラ)」がトヨタ自動車の技術展示物の一つに採用され、4月19日から開催されている「上海モーターショー」で公開されていると発表した。今後、世界各地で開催されるモーターショーでトヨタの展示装置として順次設置される予定。 円柱シプラは縦2×横1mサイズのPTAディスプレイモジュール「SHiPLA」が表と裏に2面構成された自立型で、4本のアーム部に「iPad」を搭載。表示部、制御部、電源部をコンパクトに一体化することにより、直径1mの円柱状ディスプレイを実現した。 |
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住友化学は高分子有機ELデバイスの早期事業化を図るため、5月1日付で「有機EL事業化室」を新設する。 これまで開発の初期ステージとして新規事業化を全般的に扱う「事業化推進室」で有機ELの事業化を検討してきたが、市場の急成長に合わせた開発の加速を図るため、ディスプレイ用途に関する有機ELの事業戦略立案ならびにマーケティング機能を独立させる形で専従組織を新設することにした。また、デバイス開発機能についても愛媛地区で実機スケールでプロセス開発を行っている「生産技術センター(デバイス開発グループ)」を「デバイス開発センター」として独立。有機ELデバイスの開発機能をいっそう強化する。さらに、照明用途についてもデバイス開発センターの知見・ノウハウを活用しながら引き続き事業化推進室で事業化を目指す。 |
FPD/PCB NEWS〜4月21日 |
シャープはIGZO(In-Ga-Zn-O)酸化物TFTを用いた中小型TFT-LCDを開発、今年中に亀山第2工場で量産を開始する。IGZO-TFTは半導体エネルギー研究所と共同開発した。 IGZO-TFTによってトランジスタの小型化が可能となるため、光透過率がアップしパネルの低消費電力化が可能になる。亀山第2工場の既存ライン(第8世代マザーガラス対応)で生産する。 |
DisplaySearchは、2010年第4四半期の携帯電話用ディスプレイ出荷金額が前年同期比10.4%増の128億ドル、出荷枚数が10.8%増の16億枚になったと発表した。平均価格は横バイの7.9ドル。 |
富士フイルムは、LCD用位相差フィルム「超広幅フジタック」を生産する神奈川工場足柄サイト第3工場(神奈川県南足柄市)を稼働させたと発表した。 工場の延床面積は約1万2000m2で、年産能力は3500万m2。従来に比べ1.7倍の2300mmの超広幅品が生産可能で、VA(Vertical Alignment)モードTFT-LCD用フィルムを生産する。 |
FPD/PCB NEWS〜4月20日 |
NECと深セン中航光電子(中国)は、7月にNEC液晶テクノロジーを合弁会社にするのにともない、合弁会社化後の社名を「NLTテクノロジー(NLT Technologies)に変更する。新会社は、従来通り日本のTFT-LCDメーカーとして産業用中小型パネルを生産・販売する。 |
半導体製造装置協会(SEAJ)は、3月の日本製FPD製造装置受注額(輸出含む)が前月比19.1%増、前年同月比13.8%減の330億6100万円、販売額(輸出含む)が前月比15%減、前年同月比16.8%減の250億100万円となったと発表した。 |
FPD/PCB NEWS〜4月19日 |
米Cymerは、子会社のTCZ(シンガポール)がアジアのFPDメーカーからレーザー多結晶化装置「TCZ-1500B」を複数台受注したと発表した。第5.5世代基板対応機で、低温Poly-Si TFT-LCDとアクティブマトリクス有機ELディスプレイの量産に使用される予定。 |
独AIXTRONは、産業技術総合研究所(産総研)から300mmウェハー対応グラフェン製造装置「Black Magic」を受注した。商用機では世界初の300mm対応装置で、第3四半期に産総研のスーパークリーンルームに設置される予定。 |
FPD/PCB NEWS〜4月18日 |
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三菱電機は、カラーTFT-LCDモジュール「DIAFINE」の新製品として産業用5型ワイドVGA TFT-LCDを発売する。 輝度はこのサイズでは業界最高に当たる800cd/m2で、屋外などの明るい場所でも高い視認性を確保した。また、視野角も上下・左右170度、コントラストも900:1とハイスペックを実現。さらに、バックライト構造を工夫し、厚さを3.9mmに薄型化した。 |
FPD/PCB NEWS〜4月15日 |
シャープとAU Optronics(AUO)は、両社の所有するTFT-LCD特許を相互に利用する液晶特許クロスライセンス契約を締結した。これにより、両社は相互に提起していたLCD関連特許に関するすべての法的措置を取り下げる。 |
NEC液晶テクノロジーは秋田工場(秋田県秋田市)のTFT-LCD生産設備の稼働を再開し、モジュール工程で一部生産を開始したと発表した。これにともない、パネルも一部出荷を再開した。 |
FPD/PCB NEWS〜4月14日 |
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凸版印刷と台湾Chimeiグループの中核企業であるChi Lin Technologyは、電子棚札や電子ラベルなど産業分野向け電子ペーパー事業で協業することで合意した。 凸版印刷は、Chi Linの電子ペーパーディスプレイを日本で販売するとともに、共同で関連ソリューションを開発する。 |
FPD/PCB NEWS〜4月13日 |
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三菱化学と子会社の三菱化学メディアは、世界初の調色/調光型有機EL照明パネル「VELVE」を発売する。欧米、日本、アジアパシフィックで4月下旬からサンプルキット、7月から光源モジュールを販売する。基本操作回路を筐体に組み込んだサンプルキットの価格は9万円前後。海外では三菱化学メディアの子会社であるVerbatim各社、国内では三菱化学メディアがインターネットなどを通じて販売する。 サンプルキットはUSBインターフェースで有機ELモジュールを制御。事前にプログラミングされた7色(赤、緑、青、白、黄、マゼンダ、シアン)、白4色(4色温度)、16段階の調光機能、調色自動モードを備える。一方、パネルに駆動回路や制御回路などを組み込んだ光源モジュールはインターフェースにRGBカラーを制御するDMXとDALIの二つを備え、フルカラー調整、白色調整、調光機能を有する。パネルサイズは世界最大級の140×140mmで、発光効率は28lm/W、輝度は1000cd/m2。 最大の特徴は人の生体リズムに対応した光の変化を調色/調光できることで、例えば活動的な時間帯には爽やかさを演出するクールホワイト、落ち着きを持ちたいときには暖かみのある色と明るさを選ぶことができる。また、演色性もCRI≧80と高く、まぶしくなく目にストレスをかけないという。 パネルはパイオニアの協力を得て製造。現在はホール注入層のみにウェットプロセスを用いているが、今後は発光層にも塗布型材料を使用する方針。そして、2014年までに塗布型材料の開発と低コスト化を実現し、2015年度に有機EL事業全体で300億円の売上げを目指す。 |
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昭和電工は、ディスプレイ用耐熱透明フィルムの商品名を「ショウレイアル」に決定したと発表した。 ショウレイアルには@250℃の高温プロセスで使用可能、A全光線透過率が92%と高く低複屈折を有する、B耐酸、耐アルカリ、耐有機溶剤性など耐薬品性が高い、C鉛筆硬度3H以上と表面硬度が高い、といった特徴がある。同社は5月に大分コンビナート内に年産数十万m2のパイロット設備を完成する予定で、完成後、サンプル出荷を開始する。 |
FPD/PCB NEWS〜4月12日 |
Chimei Innolux(CMI)は、3月の売上高が前月比24.7%増の466億500万台湾ドルになったと公表した。出荷枚数は大型パネルが前月比19.8%増の1165万3000枚、中小型パネルが28.5%増の3765万5000枚。 |
米Corningは、シャープがTFT-LCDの生産を一時的に削減している間も静岡および堺のTFT-LCD用ガラス基板工場の生産レベルを維持すると発表した。 同社は先頃、シャープから第8/10世代パネル工場の操業を一時的に大幅削減するという連絡を受けた。しかし、同社はTFT-LCD用ガラス基板の在庫を補充するとともに他地域へ供給するため、両工場の生産レベルを維持することにした。 |
DICは、埼玉工場のTFT液晶材料生産能力を倍増する。 同社は主原料の変更などにより応答速度や長期信頼性を改善した液晶材料を新たに開発。大手液晶テレビメーカーの2011年春モデル向けに採用された。このため、昨年12月以降出荷が急増しており、2009年度で50億円弱だったTFT液晶材料の売上高は2010年度の第4四半期のみで40億円を超え、2011年度には110億円程度に達する見込み。 |
米Texas Instruments(TI)は、DLP Cinemaのライセンスパートナーであるバルコ、クリスティ、NECのデジタルシネマプロジェクタが2010年の1年間でそれまでの12年間(1998〜2010年)と同じ数のスクリーンに採用されたと発表した。この勢いは2011年第1四半期に入っても続いており、日本でも全国800スクリーン以上がDLP Cinemaの上映に対応しているという。 昨年1年間でDLP Cinema(2D)対応スクリーンは1万6446から3万3110に、DLP Cinema(3D)対応スクリーンは9758から2万2287と大幅に増加した。 |
FPD/PCB NEWS〜4月11日 |
Chunghwa Picture Tube(CPT)は、3月の売上高が前年同月比23%増、前月比33.5%増の63億6700万台湾ドル(NTドル)になったと発表した。 TFT-LCDの出荷金額は前年同月比19.4%減、前月比33.8%増の59億8200万NTドル。出荷枚数は大型パネルが217万枚、中小型パネルが3560万7000枚となった。 |
昭和電工は、導電性インク分野で米NovaCentrixと提携した。昭和電工はNovaCentrixの導電性インクを製造・販売するとともに、NovaCentrixの光焼成技術(Photonic Curing)に対応する導電性インクを共同開発する。また、昭和電工の子会社である昭光通商がNovaCentrixの光焼成装置(商品名PulseForge)と導電性インク(商品名Metalon)を日本国内と一部アジア地域で販売代理する。 NovaCentrixの光焼成技術は可視光ランプによる高速焼結で温度上昇を抑制できるのが特徴。このため、耐熱性の低い樹脂基板にも適用可能で、生産性の高いRoll to Rollプロセスでの生産可能となる。 その一方、昭和電工の無機材料・有機材料技術を活用し、NovaCentrixの光焼成技術をさらに生かす導電性インクを共同で開発する。現在の導電性インクを改善することにより、現在使用されている銅箔などのバルク品と同等の耐久性や導電性を目指す。 |
FPD/PCB NEWS〜4月8日 |
東レフィルム加工は世界最高レベルの透明性と導電性を備えた透明導電フィルムを開発、量産化にメドをつけた。戦略的パートナーシップ契約を締結している米Cambrios TechnologiesのAgナノワイヤーインク技術にフィルム加工技術を組み合わせたもので、全光線透過率は90%以上、表面比抵抗は150〜250Ω/□が得られる。 今回の透明導電フィルムは、@ナノレベルのコーティング厚み制御技術、Aウェット法による多層積層技術を駆使。スパッタリング法などの真空プロセスが必要なITOフィルムに比べ量産性で有利とされる。また、フレキシブル性、インビジブルパターン性に優れているため、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末などに搭載されるタッチパネルへの適用が期待できる。 |
日立ディスプレイズは、茂原事業所の復旧を完了しフル稼働生産を開始したと発表した。 |
FPD/PCB NEWS〜4月7日 |
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大阪大学の竹谷純一教授、広島大学の瀧宮和男教授、大阪府立産業技術総合研究所の宇野真由美主任研究員らの研究グループは、NEDOのナノテク先端部材・部材実用化研究開発プロジェクトの一環として世界最高性能を有する塗布型有機トランジスタを開発した。有機半導体材料を塗布すると同時に結晶化することにより、10cm2/V・sというハイモビリティが得られた。 竹谷教授らは、溶液から有機半導体膜を成膜する際に有機半導体分子が規則正しく配列する成膜プロセス「塗布結晶化法」を開発。瀧宮教授らは100℃程度に加熱した溶液から有機半導体分子を析出する際に分子が配列しやすい新規有機半導体材料「アルキルDNTT」を開発した。さらに、竹谷教授、宇野主任研究員らは塗布結晶化法を発展させ、高性能有機半導体を成膜すると同時に位置制御してアレイ状に配列する印刷技術を開発。試作した4×4トランジスタのマトリクスアレイでは平均移動度7cm2/V・sが得られた。 |
FPD/PCB NEWS〜4月5日 |
NEC液晶テクノロジーは、東日本大地震直後から稼働を停止していた秋田工場(秋田県秋田市)で一部TFT-LCDの生産を開始したと発表した。 |
FPD/PCB NEWS〜4月4日 |
JSRは、260℃以上の耐熱性を持つ超耐熱光学等方性透明フィルム「LUCERA」を開発した。透明性、光学等方性、高屈折率、ハンダリフロー耐熱性、低熱収縮性、低誘電・低誘電正接、低吸水性、難燃性を兼ね備えており、タッチパネル用透明導電フィルム基材、有機EL照明基材、フレキシブルプリント基材、各種ディスプレイ基材などでの採用を見込んでいる。 LUCERAは上記特性に加え、空気中高温条件下でも長時間着色が認められないという特長も有する。これらの特性は高温加工を可能にすることに加え、薄膜でも高強度でクラックが入りにくいなど歩留まりと生産性の向上に優位とされる。 同社は昨年12月、LUCERA用のパイロット設備を導入、サンプル出荷体制を整えた。ちなみに、LUCERAはフィルム以外にもワニスで提供可能となっている。 |
FPD/PCB NEWS〜4月1日 |
三菱ガス化学は、電子材料製造子会社であるエレクトロテクノ(福島県西白河郡)における復旧状況について5月初旬までに半導体パッケージ基板用BT製品の生産能力が完全復旧するメドがついたと発表した。 |