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FPD/PCB NEWS〜8月31日


エプソン 反射型のHTPSパネルを量産


 セイコーエプソンは3LCD方式プロジェクター向けに反射型高温ポリシリコンTFT-LCD(Reflective HTPS:Reflective High Temperature Poly-Silicon)を開発、0.74型フルHDパネル「L3R07U-81K00」の量産を開始した。

 新パネルは、従来の透過型HTPS構造をベースに透明電極を反射電極に変更したもの。反射電極層を独自技術で極限まで平坦化するにより光の散乱を制御し、コントラストを10万:1以上に高めた。


FPD/PCB NEWS〜8月27日


ビクター 台湾AmTRANとディスプレイ分野で戦略提携

 日本ビクターは、台湾のEMS大手であるAmTRAN Technologyとホーム&モバイルエレクトロニクス用ディスプレイ分野で戦略的パートナーシップを結ぶと発表した。

 AmTRANはTFT-LCDをはじめとする製品をおもに生産・販売し、ビクターはブランドライセンスと技術・販売サポートを行う。2011年初めから北米で戦略的パートナーシップを展開。3年後にビクターはJVCブランドのディスプレイを年間100万台販売する計画。さらに、将来的にはアジアなどの地域にまでテリトリーを広げていきたい考えだ。


FPD/PCB NEWS〜8月25日


09年の電子ペーパー市場規模は前年比1030%の337億円


▲世界電子ペーパー市場規模 出所:矢野経済研究所

 矢野経済研究所は、09年の世界電子ペーパー市場規模が前年比1030%の337億円となったと発表した。メインアプリケーションである電子書籍端末・電子ビューワー市場が立ち上がったためであり、2010年は電子書籍端末としても使用可能な「iPad」が発売されたことから需要がさらに拡大し前年比211%の710億円と予測している。

 一方、2011年は電子ペーパーメーカーが端末価格「100ドル」を目指しモジュールを値下げすると予想されるため、単価下落により前年比126%の893億円にとどまる見通し。2012年は高付加価値のカラー電子ペーパーやフレキシブル電子ペーパーの搭載がはじまり、前年比約122%の1090億円にまで拡大すると予測している。 

 なお、デバイス別でみると09年はAmazon.Comの「Kindle」やソニーの「Reader」をはじめすべての電子書籍端末がマイクロカプセル型電気泳動ディスプレイを採用。2010年からはマイクロカップ型電気泳動ディスプレイ、電子粉流体ディスプレイ、液晶型電子ペーパーを搭載した電子書籍端末・電子ビューワーが順次製品化されている。


FPD/PCB NEWS〜8月24日


AUOとWistron TFT-LCDモジュール合弁会社を設立

 AU Optronics(AUO)は、Wistron(中国)とTFT-LCDモジュールの合弁会社を設立すると発表した。

 新会社はZhongshan BriVision Optronicsで、出資比率はAUOが51%、Wistronが49%。GuangdongのZhongshan Torch Hi-tech Industrial Development ZoneにあるWistron Optical Campusに工場を建設する。


FPD/PCB NEWS〜8月23日


7月の大型TFT-LCD出荷枚数は前月比8%減の5261万枚に
テレビ用パネルはは2か月連続で過去最高を更新


▲大型TFT-LCDの出荷枚数推移(単位:100万枚) 出所:Displaybank

 Displaybankの発表によると、7月の大型TFT-LCD出荷枚数は前月比8%減の5261万枚、出荷金額は5.7%減の65億7000万ドルとなった。一部のパネルメーカーが稼動率を調整したことによりPC用パネルの出荷が落ち込み、モニター用パネルは前月比11.2%減の1595万枚、ノートPC用は15.2%減の1754万枚とともに2桁減に落ち込んだ。

 一方、2010年に入って一度も減少していないテレビ用パネルは前月比3.2%増の1812万枚を出荷。2ヶ月連続で過去最高を記録した。

 7月から本格化したパネルメーカーの稼働率調整は台湾メーカーを中心に8月も続いている。とくに第6世代(1500×1850mm)以下のラインでの稼働率低下が著しく、8月もPC用パネルの出荷枚数は減少すると予測している。


FPD/PCB NEWS〜8月20日


パナソニック PDP国内第3工場のパネル製造設備を上海工場へ移設

 パナソニックは、PDP国内第3工場(尼崎における第1工場:P3)第1期ラインの生産設備を中国上海の合弁会社「上海松下等離子顕示器有限公司(PPDS)」に移設する。移設するラインの月産能力は12万枚(42型換算)で、2012年4月に稼働を開始する予定。

 PPDSは01年1月に松下電器(当時)と現地法人などの合弁で設立された会社で、同年12月からPDPモジュールとPDPテレビを生産。今回の生産設備移設にともない、PPDSは拠点を浦東新区の近隣地に移転し、生産能力を大幅に増強する。


FPD/PCB NEWS〜8月18日


キヤノン SED子会社を解散

 キヤノンは、100%子会社のSED鰍解散することを決めた。9月30日付けで解散決議を行い、12月下旬に清算手続きを完了する考え。

 SED鰍ヘ次世代FPDであるSED(Surface-conduction Electron-emitter Display)を開発してきたが、TFT-LCDやPDPといった既存FPDの価格下落によりSEDテレビの事業化が困難と判断した。ただ、SEDの研究開発業務はキヤノン本体で継続する。


FPD/PCB NEWS〜8月16日


AUO 7月の売上高は前年比19.4%増

 AU Optronics(AUO)は、7月の売上高が前月比10.9%減、前年同月比19.4%増の388億7200万台湾ドルになったと発表した。TFT-LCDの出荷枚数は大型パネルが前月比4.9%減の925万枚、中小型パネルが9.6%増の1730万枚。


篠田プラズマ 柱に巻き付けたプラズマチューブアレイディスプレイを開発


 篠田プラズマは、柱に巻き付けたプラズマチューブアレイディスプレイ「SHiPLA」を開発した。9月1〜2日に大阪で開催される「富士通フォーラム2010」に展示する予定。


FPD/PCB NEWS〜8月12日


米フロリダ州 TFT-LCDの価格カルテルでシャープや日立など20社を提訴

 米フロリダ州はシャープ、日立製作所、東芝、Samsung Electronics、LG Displayなど計20社をTFT-LCDの価格カルテルを結んだとして提訴すると発表した。

 フロリダ州司法当局によると、各社は数年間にわたって不正に製品価格を吊り上げて決定していたとしている。


FPD/PCB NEWS〜8月10日


日本ゼオン 3Dテレビ用斜め延伸位相差フィルムを量産

 日本ゼオンは、3D対応大型液晶テレビ向けの斜め延伸位相差フィルムを量産すると発表した。氷見製造所内に年産1500万m2の製造ラインを新設し、2011年10月から稼働を開始する予定。

 斜め延伸位相差フィルムは07年から中小型TFT-LCD向けとしてパイロット設備で製造技術を開発。大型化のメドがついたため、3D対応大型液晶テレビ向けとして量産することにした。

 周知のように、既存の3D液晶テレビは専用のメガネをかけて正面で鑑賞するが、傾けて見ると画像が暗くなる。斜め延伸位相差フィルムはこうした問題が解決でき、よりクオリティの高い3D画像が可能になる。


FPD/PCB NEWS〜8月9日


帝人 ナノ粒子メーカーの米Nanogramを買収

 帝人は、ナノ粒子メーカーの米Nanogramの全株式を取得し買収すると発表した。レーザー熱分解法で作製したNanogramの半導体用シリコンインクを早期に開発するためで、ディスプレイメーカーや太陽電池関連メーカーなどに半導体用シリコンインクをサンプル出荷する考え。

 両社は09年2月にシリコンナノ粒子・インクを共同開発することで合意。シリコンナノ粒子膜を200℃以下の低温で焼成するプロセス技術を開発してきた。この結果、帝人グループはポリカーボネート樹脂上で優れたトランジスタ特性を示す半導体デバイスの製作に成功。今回の子会社化により、米国の研究開発拠点として国内の融合技術研究所との共同開発体制を一層強化し、半導体用シリコンインクと製造プロセス開発のスピードアップを図る。そして、5年以内に半導体用シリコンインクを事業化し、将来的に半導体用シリコンインク市場で80%のシェアを目指す。


FPD/PCB NEWS〜8月5日


Corning 米ケンタッキー州のカバーガラス工場を拡張

 米Corningは、デバイス用カバーガラス「Gorillaガラス」を増産するため、ケンタッキー州ハロッズバーグ工場を拡張する。投資額は約1億8000万USドル。

 この結果、既存のスマートフォン用だけでなく、需要が急増している薄膜太陽電池用カバーガラス市場にも進出する考え。


FPD/PCB NEWS〜8月3日


イビデン 岐阜・大垣中央事業場にICパッケージ基板の第2工場棟を建設

 イビデンは、大垣中央事業場(岐阜県大垣市笠縫町)にICパッケージ基板の第2工場棟を建設する。建屋延床面積は約4万8000m2で、2012年夏に稼働を開始する予定。


FPD/PCB NEWS〜8月2日


NTN デスクトップ型微細塗布装置を開発

 NTNは、数pLという極微小液滴が塗布できる卓上型微細塗布装置を開発した。LCDカラーフィルター用修正装置の修正インク塗布機能を卓上型装置にコンパクト化したもので、導電性ペースト、カラーレジスト、各種接着材、試料、試薬などが塗布できる。

  先端に極微量な液滴を付着させた針(塗布針)を対象物に接触させることで液滴を転写・塗布する仕組みで、液滴量が正確に制御でき、ノズルが詰まることもない。標準仕様で塗布液体容器と塗布針を2セット装備。用途に応じて2種類の液体を選択しながら連続的に塗布することができる。本体設置面積は約30cm2で、AC100V電源で作動するなど簡易性も高いという。