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FPD/PCB NEWS〜4月30日 |
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ADEKAは、LCDドライバIC実装フィルム基板であるCOF(Chip on Film)の回路パターンをよりファインできるウェットエッチング液「アデカケルミカTFE-3500シリーズ」を開発した。 サブトラクティブ法によって配線ピッチ20μmというファインCOFが量産でき、配線設計ルールが緩和できるため歩留まり向上が期待できる。また、基板上に異なる配線ピッチが混在してもエッチング形状に変化が少なく、薬液自動管理システムによる安定したエッチング工程が可能になる。 同社は久喜研究所(埼玉県南埼玉郡)にCOF量産評価設備を導入。ユーザーでテスト評価が行われており、今春から各社のパイロットラインに導入されているという。 |
FPD/PCB NEWS〜4月28日 |
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東芝モバイルディスプレイは、眼鏡レスで3D映像が楽しめる21型TFT-LCD(1280×800画素)を開発した。 3D表示方式として用いたインテグラルイメージング方式は長時間使用しても目の疲労感が少なく、また多視差を有するため、眼鏡方式にない運動視差(見る人の視点移動に合わせて見える映像も変化すること)がある。その一方、空間分割により多視差表示するため、視差数分だけ3D表示画面の解像度が低くなる。そこで、低温Poly-Si TFT-LCD技術を用いて高精細化した。 一般的なモニターのように正面から映像を見る以外にも、パネルを倒した状態(平置き)で立体模型のように上方から高い目線で俯瞰して見ることも可能。輝度は480cd/u、3D視域は水平方向で±15度となっている。 |
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三菱ケミカルホールディングスは三菱レイヨンを100%子会社にするため、両社間で株式交換契約を締結したと発表した。10月1日付で手続きが完了する予定で、これにともない三菱レーヨンは9月27日付で株式上場を廃止する。 |
FPD/PCB NEWS〜4月27日 |
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Displaybankは、4月からPC用TFT-LCD(10型以上)価格が低迷し、テレビ用パネルの価格が下落に転じたと発表した。
モニター/ノートPC用パネルの価格は09年11月から2010年3月まで上昇していたが、4月に入って一部が小幅下落した。なかでもモニター用18.5型ワイドXGAの価格は4月上旬比2ドル安の79ドルに下落した。一方、ノートPC用パネルは3月と同水準だった。 テレビ用パネルも中国の旺盛な需要により09年12月から32型パネルの価格が上昇していたが、4月上旬から1ドル下落し205ドルとなった。また、09年11月以降、価格が高止まりしていた42型ワイドUXGAパネルの価格は3月比5ドル安の335ドルに下落した。 5月についても、一部の中国テレビメーカーで40型以上の在庫が積み上がっていることから引き続き下落すると予測している。 |
FPD/PCB NEWS〜4月26日 |
日本合成化学工業は、LCD用偏光フィルムの中心素材である光学用ポリビニルアルコール(PVOH)フィルム「OPLフィルム」の生産設備を増設する。 熊本工場(熊本県宇土市)に第5系列生産設備を建設する。生産能力は1500万uで、2012年第1四半期に完成する予定。投資額は約60億円。 |
FPD/PCB NEWS〜4月23日 |
AU Optronics(AUO)は、第1四半期の売上高が前年同期比119.9%増、09年第4四半期比2.9%減の1115億6400万台湾ドルになったと発表した。また、第7.5世代ラインのマザーガラス投入能力を10万枚/月から6月末までに12万枚/月に増強する計画を公表した。 |
FPD/PCB NEWS〜4月22日 |
新日鐵化学は吸湿性、耐熱性、透明性に優れたUV・熱硬化性樹脂材料「エスドリマー」シリーズを開発、製品化すると発表した。光学レンズ材料やティスプレイ材料として10月から量産し、5年後に30億円の売上げを見込んでいる。 屈折率は1.50〜1.63と硫黄およびハロゲンフリー硬化性樹脂では最高レベルにあり、耐熱性もTg(ガラス転移点)レスと高い。全光線透過率は90%以上、飽和吸水率は0.25%で、耐熱レンズ、LCD用プリズムシート、モニター前面保護板用ハードコートなどに最適としている。 |
FPD/PCB NEWS〜4月20日 |
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帝人化成は、円偏光板方式の3D映画や3Dテレビ用メガネ向けポリカーボネート(PC)製位相差フィルムを拡販する。2010年度は前年比約2倍の販売を目指す。 同社は昨夏から3D映画のメガネ向けにPC位相差フィルムを供給。60%以上のトップシェアを有している。 |
FPD/PCB NEWS〜4月16日 |
シャープは、大阪府堺市の「グリーンフロント堺」にあるTFT-LCD工場のマザーガラス投入能力を増強する。 同工場は世界初の第10世代マザーガラスを採用。独自の光配向技術「UV2A(Ultraviolet induced multi-domain Vertical Alignment)技術」を用いて40型以上のテレビ用パネルを生産中。現在のマザーガラス投入能力は3万6000枚/月で、フル操業が続いているため、7月に投入能力を7万2000枚/月に引き上げる。 |
FPD/PCB NEWS〜4月15日 |
米DisplaySearchは、09年の電子ペーパーディスプレイ出荷枚数が前年比417%増の500万枚に達したと発表した。米Amazon.comの電子書籍端末「Kindle」などの電子ブック向けが好調だった。サイズ別では6型が66.3%、9.7型が16.6%、5型が14.1%となっている。 |
FPD/PCB NEWS〜4月14日 |
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IPSアルファテクノロジ姫路は、兵庫県姫路市にパナソニックの全額投資で建設していたIPS液晶パネル工場「IPSアルファテクノロジ姫路」の稼働を開始した。当初計画より3か月前倒し稼働させたもので、おもにパナソニックの液晶テレビ向けとして5月から量産出荷する。 第1期として月産40.5万枚(32型換算)で稼働。2010年度中に月産81万台(32型換算)まで増強し、おもに32型と42型パネルを量産する。32型18面取り、42型8面取りが可能な最新ラインで、既存の第6世代対応IPSα茂原工場に比べ投資生産性を約1.6倍に高めた。投資額は2350億円。 |
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日立ディスプレイズは、視差バリア方式を用いた携帯電話用3D TFT-LCDを開発した。 視差バリア方式は、パネルの上に視差バリアと呼ばれる縦縞状の液晶パネルを重ね、同パネルから右目用の映像と左目用の映像を交互に表示することにより3D表示する。片方の目だけに映像が見えるため臨場感の高い3D映像が得られる一方、視点が動くと映像が二重に見える傾向があり、ビューワーにとって疲労しやすいという問題がある。 そこで、視差バリアにもIPS液晶パネルを用いるとともに液晶駆動用の電極構造を工夫することにより、片方の目に映像が見えているときも、もう一方の目にも映像がごく薄く見えるようにした。この結果、視点が動いた場合に映像が二重に見える現象を低減した。 今回試作したのは3.1型480×854画素パネルで、輝度は2D表示時で400cd/m2、コントラストは1000:1、色再現性はNTSC比70%。このパネルにはタッチパネル機能を追加することも可能となっている。 |
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独Merckは、次世代の有機半導体材料「lisicon」を開発した。英Plastic Logicの有機TFT駆動フレキシブルマイクロカプセル型電気泳動ディスプレイに採用される予定で、2011年にリリースする。 材料組成は明らかにしていないが、Merckは英Chilworth Technical Centreの製造装置を増強。Plastic Logicのフレキシブル電子ペーパー「QUE proReader」の量産に備える。 |
FPD/PCB NEWS〜4月13日 |
Displaybankは、2月のTFT-LCDモニター生産台数が前月比23.1%減の1126万台、OEMメーカーの生産台数が27.1%減の1033万台になったと発表した。生産台数の落ち込みは、中国・春節(旧正月)休暇における生産日数減に加え、労働力も不足したことがおもな原因とみられる。しかし、3月の生産台数は中国・労働節とFIFAワールドカップを控えた在庫確保により、前月比20%台の増加に転じると予想される。 モニターブランド別の生産台数は、トップが韓国Samsung Electronicsで前月比17%減の195万台、2位がLG Electronics(LGE)で6.5%減の173万台。以下、台湾Acer、米Hewlett-Packard(HP)、米Dellと続く。 一方、OEMメーカー別の生産台数は1位が台湾TPV Technologyで40%減の255万台、2位が台湾Innolux Display(現Chimei Innolux:CIC)で45%減の193万台。Innoluxは3月18日にChi Mei Optoelectronics(CMO)およびTPO Displaysと合併したことにより、LCDモニターとLCDテレビの生産台数が大幅に増加する見通し。 |
FPD/PCB NEWS〜4月12日 |
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シャープは、RGBにY(黄色)を加えた4原色技術を搭載した3D TFT-LCDを開発した。専用メガネをかけることで業界最高輝度の3D映像が表示できる。 右眼用と左眼用の映像を交互に表示し、表示に同期させて専用メガネの液晶シャッターが開閉し、映像を右眼/左眼用に振り分けて3D表示するアクティブ液晶シャッターメガネ方式を採用。従来、この方式は3D表示時の輝度が低く、クロストークが発生しやすいという問題があった。 今回開発した3D TFT-LCDは、テレビ用TFT-LCDの中核技術“UV2A(Ultraviolet induced multi-domain Vertical Alignment)技術”に、4原色技術、FRED(Frame Rate Enhanced Driving)技術)、サイドマウントスキャニングLEDバックライト技術を融合し、上記の課題を解決した。3D表示時の輝度は従来比約1.8倍となっている。 |
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コニカミノルタホールディングスと米Gneral Electric Company(GE)は、プラスチックフィルム基板を用いたRoll to Roll方式で塗布したフレキシブル有機EL照明光源を試作することに成功した。 試作デバイスは63×150mmサイズで、厚みを0.5oに薄型化。輝度は1000cd/m2、色温度は3000K、電圧は15〜16V。 コニカミノルタは昨年11月にパイロットラインの建設に着工。今秋に完成する予定で、2010年度内の商業化を目指している。 |
FPD/PCB NEWS〜4月8日 |
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ウシオ電機は台湾のARLUMI MACHINEと日本における総代理店契約を結び、4月から光学フィルム加工用の「ロールインプリント(エンボス加工)装置」を販売する。自社製のUV硬化システムと組み合わせて拡販する。 ARLUMI MACHINEのロールインプリント装置は台湾国内でトップシェアを誇る。ダウンタイムを従来の1時間から15分に短縮。最大1800mm幅に対応でき、最速18m/minの高速処理が可能。このため、FPD、太陽電池、LEDなどの光学フィルム加工に最適としている。 |
FPD/PCB NEWS〜4月5日 |
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Displaybankの発表によると、2月の大型TFT-LCD(10型以上)出荷枚数は前月比12.4%減の4588万枚、出荷金額は10.2%減の58億9000万ドルとなった。 09年11月から増加が続いていたモニター用パネルの出荷枚数が前月比18.1%減の1507 万枚となったほか、TV用パネルも11.1%減の1421万枚、ノートPC用パネルも6.1%減の1597万枚といずれも減少した。地域別シェアは韓国が46.9%、台湾が42.6%だった。 メーカー別では、数量ベースではLG Displayがシェア24.7%で5か月連続のトップ。Samsung Electronicsがシェア22.1%、AU Optronicsがシェア17.8%で続く。一方、金額ベースではSamsungがシェア24.6%でトップ、LG Displayがシェア24.3%で2位だった。 Displaybankでは、3月の大型TFT-LCD出荷枚数は前月より増加するものの、1月のレベルには達しないと予想している。 |
FPD/PCB NEWS〜4月2日 |
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DisplaySearchは、09年の有機ELディスプレイ市場規模が前年比35%増の8億2600万ドルだったと発表した。 内訳はアクティブマトリクス駆動パネルが5億3700万ドル、パッシブマトリクス駆動パネルが2億9100万ドル。メーカーシェアはSamsung Mobile Displayが5億6600万ドルでトップ。以下、RiTdisplay、東北パイオニア、TDK、Visionox Technologyの順となっている。 |
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シャープは、専用メガネが不要なタッチパネル付き3D対応TFT-LCDを開発した。2Dと3Dの切り替え表示が可能で、デジタルカメラ、携帯電話、スマートフォンなどのモバイル機器に最適だという。2010年度上期から量産する。 通常のTFT-LCDに縦じま状の光学視差バリアを設けて光の進行方向を制御し、左右の眼に届く光の視差を応用し立体表示させる視差バリア方式を採用。従来は3D切り替え時の表示品位が低かったが、CGシリコンTFT技術と視差バリアの最適化によって高輝度かつ低クロストークを実現、表示品位を大幅に高めた。具体的には、CGシリコンTFTの配線幅を微細化することにより、輝度を500cd/m2と従来比2倍に高めた。 モジュール厚みもタッチパネル付きでありながら従来の2Dタイプと同等で、画面を縦にしても横にしても3D表示が可能となっている。 |
FPD/PCB NEWS〜4月1日 |
京セラは、ソニーならびにソニーモバイルディスプレイ(SMD)とSMD野洲事業所(滋賀県野洲市)のTFT-LCD事業譲渡契約を締結した。6月1日をメドに事業を継承し、中小型TFT-LCDを量産する。 |